職員室
教師たちも職員室で苦笑していた。
「静かに、校長に見つかると大変ですよ。プフッ。」
教頭が一括するが、笑いが抑えられないようだ。
当の校長は校長室で談合坂議員とモニターを見ていた。
「校長、わかっているだろうな。万一にも、息子に恥をかかせるようなことがあればどうなるか。」
「はいはい。そりゃ、議員にはいつも良くしていたいております。所詮生徒のお遊び。選挙システムはこちらの手の中にあるのですから。」
「そうだな。逆らうやつらには将来痛い目をみてもらおうか。」
そういい残すと議員は不愉快そうに帰っていった。
金髪の見るから外国人そのもののエレンがやるから共感でき、笑いになる。もし、僕が一人でやってもうけたかどうかは不明だ。
「痛いところをつきますなあ。外国からみたらおかしな風習は一杯ありますからね。」
「本当は教師も校則なんていちいちうるさくいいたくなんですがね。」
「われわれ自信もモンスターペアレンツから身を守らなきゃならんからな。」
「そうですね。誰にでも一つはいいことを書いて送り出してやりたい。優秀な生徒には申し訳ないが、できの良くない子にもなんらかの勲章をあげるのがこの国の平等ですからね。」
「誰がなりますかね。」
「さあな。われわれ教師は余計な先入観を持たずに成り行きを見守ろうじゃないか。久々に楽しい選挙になりそうだ。」
それからしばらくは三すくみの状態が続いた。部費アップを希望する談合坂チームと女子の支持を受けるハブ、馬鹿騒ぎがしたい男子中心の僕ら。僕らの支持者は浮動票だ。他の支持者のように固定票を持たない。だから投票率が高くなければ勝つことは難しい。
マリは放送委員という立場から、今は僕らと少し距離をおいていている。ヤマトも選挙管理委員長という立場から特定の候補者に肩入れをすることはできない。
「このままってことはないよな。」
僕らの不安は的中した。さっそく、ハブが仕掛けてきた。




