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障害者と転生スライム(女)

「ところで転生って俺以外の人もしてるのか?」

「そりゃ〜そうよ人の数だけ世界があるわ」

「じゃ、その世界で死んだらどうなるんだ?」

「他の世界でモブとして転生しなおすわ、もっとも元の転生した世界のことは忘れるから、自分が主人公と勘違いしている奴もいて、天使だった時に一回だけモブがラスボスを倒してしまったってのを聞いたことがあるわね」

「なるほど俺も実は何回も死んでるかもしれんのか」

「いやあなたは正真正銘一回目よ」

「ふ〜ん、ということは俺って主人公なんだよな?」

「そうよ」

「じゃ何すりゃいいんだ?」

「あなた何も考えないで旅なんかしてんの!?」

「ん、そうだけど」

「ほんっと!バカね!まぁといってもこの世界であなたがやることはないんだけどね」

「おいおいなんか転生前になんか言ってなかったか、なんか悪と戦うとかすげぇ中2っぽいことだったような.....」

「まぁそうだったんだけどあなたってバグってるでしょ」

「まぁな」

「だからこの世界ではあなたは実質主人公じゃないのよ、だから言ってなかったけどバランスを保つためあなたの後にこの世界にもう1人転生してきたの」

「じゃ俺のやることは?」

「ないわ」

「じゃあもう何すりゃいいんだよ」

「そういうと思って考えておいたわ、」

「何をさせるつもりだ?」

「働きましょう!」

「大変申し訳ないのですが遠慮させていただいてもよろしいでしょうか」

「簡単なことでいいのよ、この世界にはモンスターがいっぱいいるから困りごとなんてすぐに出るからそれを解決すればいいのよ」

「よしじゃあ役割を決めておこう、えっと話を聞くのがおまえで戦ったり解決するのもおまえで俺は報酬を受け取る係で」

「本気で言ってるのだったらねじり潰すわよ」

「だって戦闘俺向いてないし」

「たしかにそうね、でも、戦争だったらどうかしら」

「.......何が言いたい?」

「あんたはずるい手を使えれば()()()()()()()()()だってこと」

「まぁたしかに正攻法は好きじゃないな」

「と、いうわけで私も手伝うからあんたもやるのよ」

「おまえ俺が働くことが一番嫌いだって知ってるよな」

「ええ」

「じゃなんで働けなんて言うんだよ」

「あなたは自分のわがままより他人の頼みを優先する人だから断れないじゃない」

「それは過大評価だ、そんな崇高な人間じゃない」

「あらそう」

「それにまずここから出られるのか?」

「5日出られるでしょ」

「おいっ!いつかが5日になってるぞっ!信憑性20パーくらいまでだだ下がりだわ!」

「そ、そんなこと言われてもね〜.......あっスライムよ!」

「げっまたスライムかよ!」

三時間前

俺たちは、オリビアを目指しちょっとした森に

入った。のだが今、ベタな感じで迷子になっていた。この森に入ってから幾度となく戦闘をしたが、今のところ戦歴は52敗といったところである。スライム程度倒せると思ったのだが、なにぶん転生したてなため、うまくスキルが使いこなせず、殴ったりしても当然のごとくダメージは1なわけでグダグダしているうちにスライムの固有スキル合体で、スライムたちのパラメータが跳ね上がり手に負えなくなるので毎回逃げていたというわけである。まぁということでスライムと戦うのはごめんこうむりたい。と、いうわけでどこぞの

Jから始まる一族のごとくこの場合も逃げることにした。

「おいっ!逃げるぞ!」

「う、うんちょっとまって」

「どうした!」

「なんか、このスライム攻撃してこないわ、それに一体だけだし」

「スライムが群れないだと?まぁいいや一体だしサクッとやっちゃおうぜ」

「ちょっと待って一体だけでいるのはまだわかるけど、攻撃してこないってのは少し変じゃない?」

「たしかに、攻撃してこないってのは妙だな」

「プルプル」

「なんかプルプル言ってるぞ」

「あなたモンスターマスターに転職して何を言ってるのか聞いてみたら?」

「俺は翻訳こ◯にゃくかよ!はぁ、まぁいいか」

「転職!モンスターマスター!」

自分で転職するときは叫ばなければいけないという、謎仕様で精神的ダメージがえげつなすぎる。

「よし、もっかい言ってみろ」

プルプル(「私はスライムじゃない!」)

「いやいやスライムやん」

プル、プルプル(「断じて違う!」)

「えっ?そのスライムなんていったの?」

「なんか自分スライムじゃないとか寝ぼけたことを言ってたぞ」

「いや、それは嘘じゃないかもしれないわ」

「?どういうことだ」

「さっき死んだら他の世界で転生し直すって言ったでしょ」

「ああ、じゃあそれがなんの関係があるんだ?」

「つまり、このスライムは、元は人間でスライムとしてこの世界で転生し直した可能性があるってこと」

「でもスライムだぜ?」

「ここでこそ翻訳こん.....こほん、あなたの出番よ」

「一瞬こんにゃくにされかけたのは、あとでじっくり話すとして、なにをすりゃいいんだ?」

「あなた馬鹿なの?あなたのスキルでスライムからスライムの職業を取って普通の人間に戻してみればいいじゃない、どうせ転職は人間にしか効かないし、試して見る価値はあるわ」

「ふーんそういうもんか、ならやってみるぜ」

俺は手をスライムにかざし力を集中させた。力をかけた瞬間スライムから淡い光が出てきた

「おいおいまじでこの異世界にきた異世界転生者かもしれないぞ」

「とてもややこしい言い方ではあるけども、やっぱり言ったとおりじゃない」

スライムから出る光がいっそう強くなった時、そこにはスライムの姿はなく........1人の女の子がいた............

全裸で、うん、まぁ知ってたよだってスライムって服とか着ないじゃんまぁお決まりだよね。まぁ裸を見てしまったことは事実なので、まぁどういう形であれ死にかけるくらいは覚悟しておこう。

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