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障害者の俺のバグが始まった時



「えっと、俺の好きなタイプ?」


こんなシチュエーションで、こんな質問は生まれて初めてだ、だから少し悩んで俺は、こう答えた。


「あんまり他人に興味はないかな」


と質問に答えた瞬間、ぶん殴られた。質問に答えただけで、ぶん殴られる理由もこんなことになっている理由もわからなかった。だから俺は最近の自分が何をしたか、何があったか思い出して見ることにした少し長い話だが我慢してもらいたい。


一ヶ月前

俺は高校に入学した。高校生というのは、皆ラブコメ展開空きまくりなのかと思っていたが、誰にしても色気付いた話はなく、俺が思っていた以上に、高校生はつまらなかったらしい。

そして一ヶ月後

俺は高校生活にもう飽きてしまっていた。高校生とは皆一様に楽しいものだと、思っていたのだから、俺は興ざめしてしまった。俺は、くだらないと思うかもしれないが、人生に飽きてしまった。

「なんかおもしれーことねーかなー」

と独り言を呟いてビルの角を曲がった瞬間、一瞬の出来事だったが、俺は、二つのことに驚いた一つ目は、生徒会長とぶつかったことだ、普通なら謝るところだが、俺は彼女を突き飛ばした。それはなぜか?それが二つ目の驚いたことで鉄骨が落ちてきたからだ、彼女は、俺に謝ろうとして上に意識を向けていない、一瞬だったが俺の考えは固まっていた。俺は、別に人生が面白くない、なら生徒会長をやっていて、人生を楽しんでいるであろう彼女が生きるべきだと考えた、そして、俺は、死んだ。




はずだったのだが、目が覚めたら何故か椅子に座っていた真っ暗な部屋の中で自分にだけスポットライトが当たっていた。そして目の前には、翼が生えたとんでもねぇ美人がいた。そして彼女は突然こう言い放った。


「あんたの好きなタイプを教えなさい」

唐突な展開であり、まったく意味がわからなかった。だから俺はこう聞いた。

「なぜそんなことを?」


「いいから、速く言いなさい」

初対面の女性に好きなタイプを話すのは当然だが、初めてだった。そして俺は答えたそして現在に至る。


「なんで突然殴りやがるんだ!」

女性にはある程度寛容な俺でも初対面で殴られたのにはキレた。


「あなたが転生するのに必要なのよ」


「転生?」


「そう、あなたは転生すること

が定められていたのよ」


と聞けば俺の中2脳は速かった。


「わかった!今すぐ転生させてくれ!」


彼女は俺の理解が速いことに一瞬戸惑ったがこう言った。

「わかったわ、なら速く

好きなタイプを言いなさい」


転生することに好きなタイプは関係ないと思うが、

あちらにも事情があるのだろう、俺はこう答えた

「う〜ん、強いていうなら、こんな面倒くさい俺を受け入れてくれる人かな」


「わかったわ、これで転生準備は完了よ少し待っててちょうだい」


「俺の名前とか個人情報はいいのか?」


「あんた馬鹿ねあんた転生するのよ、そんなことどうでもいいじゃないそれにもし必要でも全部あんたのことは知ってるわ」


「な、なんで俺のことを知っているんだ?」


「じゃあさっきも言ったけど一つ言わせてもらうわ、あなたは、転生することが決まってたのよ、今日、つまり5月20日に死ぬことが」


「そして私はあなたと同じ日に天命によって生まれてあなたが死ぬ今日まで見守っていたのよ」


「なるほどじゃあ俺とおまえは双子みたいなもんか」


「そういう風に言われると反吐が出るわね」


そうか俺はそんなに嫌われているのか


「悪かった俺みたいな奴と似てるなんて嫌だもんな」


「そうね、()()()()()いやね」


「ところでさっき思ったんだが今日は5月20日じゃないんじゃないか?」


「えっだって.........あっ!1日違うわね....待ってあなたどうやって死んだの?」


「鉄骨が落ちてきたけど?」


「....車にひかれるはずだったのだけどね、マズイわね....勝手に死なれると困るのだけど」


「勝手に死んでわるかったな!」


「このままじゃ.....バグるわね.....」


「バグ?何が起こるんだ?」


「ステータスがおかしくなったり世の理を乱したりしてしまうわ」


「まぁいいんじゃないか?別に魔王を倒したりするわけじゃないんだし」


「だから、それなのよ、あんたは悪と戦うために転生する予定だったの」


「じゃあ明日転生させればいいんじゃないか?」


「さっき言ったでしょ、あと少しであなたは転生しちゃうのよ」


「じゃあ諦めようぜ、俺はのんびり暮らすよ」


「はぁ〜、あなたは変わらないわね


「ん?いつも?おっとなんか体が光ってるぞ」


「ああ、もう転生が始まっちゃったみたいね」


「ああ、みたいだなでもバグってても大丈夫、大丈夫多分大丈夫だろ」


「ほんと、あなたは楽単的....


そこで彼女の声は途切れた


そして俺は転生した


転生といっても肉体とかの変容はなかった


そして俺は見事なまでにバグった


バグその1


俺のスキルはこの世界に存在しないものだった


バグその2


俺の魔法攻撃値と物理攻撃値が1だった


バグその3


俺のスキルは人を転職させるという状況が限定的すぎる雑魚スキルだった


俺はバグを甘くみていたようだ理が乱れるとはこのレベルの話だったのか.....


こんな後悔から俺の異世界ライフは始まった。

この先に何が待ち受けているともしれずに.....などというフラグはないと信じたい

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