7話
大変遅くなってしまい申し訳ございません。楽しみにしてくれていた方本当にごめんなさい。なるべく早めに投稿できるように頑張ります。
それでも見てくれる方ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
俺が突然の精霊との遭遇に驚いていると、精霊は俺の頬を小さな手ではたいた。
「あんた!私の質問を無視しないでよね!なんであんな所で倒れてたのよ!」
俺はその言葉で我に返る。
「え?いや普通に食いだおれてたんだけど・・・てゆーか誰?」
今度は俺が質問を返すと、彼女は怒り出した。
「あんたね、命の恩人に誰?はないでしょ!普通まずはありがとうございますでしょ?!これだから最近の人間は・・・」
そう言うと彼女はブツブツと悪態をつき始めた。
このままでは話が進まないので彼女の意向に沿ってまずは感謝の意を伝える。
「とりあえず、助けてくれてありがとう。俺の名前は・・・ソラ。あんたに助けてもらってなかったらそのまま野垂れ死んでた、本当にありがとう。」
そう言うと精霊は少し照れた様子で話す。
「私の名前はピリカ=ストレイン、治癒の精霊よ。」
「精霊って・・・てことはマグメルから来たの?」
「あんたよく知ってるわね。人間の口からマグメルなんて聞いたの久しぶりだわ。」
久しぶり?
俺は少しその言葉が引っかかった。
しかしピリカは気にせず話す。
「まぁ、一応マグメル出身だけど当分帰ってないわね。そろそろ里帰りしようかしら。」
その言葉に俺は飛びつく。
「マグメルの行き方を知ってるのか?俺実はマグメルを目指してたんだけど道に迷っちゃって。でもマグメルって確か常に移動してるって聞いたんだけど。」
「そうね、具体的に言えばマグメルは国じゃない。マグメルは精霊の集合場所みたいなものだから正確な場所は決まってないの。」
「ならどうやって集まるんだよ。移動してたら精霊も集まれないんじゃないのか?」
「そんなの簡単なことよ。自然に聞けばいいだけじゃない。」
「自然に・・・聞く?」
「あんたそんなのも知らずにマグメルに行こうとしてたの?無謀にも程があるわ。」
すいませんね!
うちの師匠が何も教えてくれなかったのでな!
様子を見かねたピリカは深くため息を吐いた。
「仕方ないから教えてあげる。あんた、魔力って感じたことあるの?なんか大きな力に包まれているような感覚とか。」
「そう言えばさっき気を失う前になんか感じたような・・・?」
俺は気を失う直前のことを思い出す。
確かにあの時は何か大きな力みたいなものを感じた気がしたけど・・・
「多分それのこと。きっと極限状態で感覚が研ぎ澄まされてたのね。慣れれば普通に感じ取れるようになるわ。」
「その魔力に語りかけるの、マグメルは今何処にあるのかって。そしたら自然が教えてくれるわ。やってみなさい。」
やってみなさいって・・・そんな一朝一夕で身につくことじゃないだろう。
まぁやってみる価値はあるか。
俺は気を失う直前の感覚を思い出す。
とても大きな力、けれどとても優しくて安心する感覚、それに包まれているような感覚。
俺は意識を集中させ全身で魔力を感じ取れるようにする。
しかし、数分経っても結局何も感じ取ることはできなかった。
その様子を見ていたピリカはまたため息を吐く。
「あんた才能ないわね〜。」
その言葉がグサリと俺の心臓に突き刺さる。
くそう!本当の事だから言い返せない!
俺がその言葉に落ち込んでいるとピリカが提案する。
「しょうがないから私が一緒に行ってあげようか?」
その言葉を聞いて俺はすぐに立ち直る。
「いいのか?」
「まぁ私もマグメルに用があるしね。ついでよついで。」
俺はピリカの小さな手をつまみながら上下に握手のつもりで振った。
「ありがとうございますピリカ様〜!!」
「あんた調子良すぎ!言っておくけど行きまでだからね!」
ピリカは俺の指から手を離す。
とにかくマグメルへの道が見えてきた。
このまま行けば一週間の期限が間に合うかもしれない。
「じゃあ私が自然に聞いてみるわね。」
「ああ、頼む。」
ピリカは目を閉じ集中する。
そして数秒後、ピリカは目を開けた。
「分かったのか?」
俺が質問するとピリカは答えた。
「ここから西に5日は歩けば着くらしいわ。」
なるべく早めに投稿できるように頑張りますのでよろしくお願いします。本当にごめんなさい。