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帰路
沈んでゆく赤い夕日を眺め
大きなあくびをした後
金網の向こうにいる誰かも知らない
ソフトボール部の一人にさよならを言う
遠くにある青い電灯や黄色い家々が
プロのカメラマンが
撮影したかのように丸ボケして
イルミネーションみたく輝いている
前を歩く高校生達も
会話している声だけが耳に入り
何人いるのか分からない
ただ制服は黄昏の黒に紛れ
一つ浮き出た白いリュックサックが
火の玉のように揺らいでいるだけだ
×××××××××××××××××××××××××××××××××
沈んでゆく赤い夕日を眺め
大きなあくびをした後
金網の向こうにいる誰かも知らない
ソフトボール部の一人にさよならを言う
遠くにある青い電灯や黄色い家々が
プロのカメラマンが
撮影したかのように丸ボケして
イルミネーションみたく輝いている
前を歩く高校生達も
会話している声だけが耳に入り
何人いるのか分からない
ただ制服は黄昏の黒に紛れ
一つ浮き出た白いリュックサックが
火の玉のように揺らいでいるだけだ
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