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五時
私が小学生のころ
ランドセルをリビングに置いて
ただいまを言う暇もなく
虫かごと網を持って
弟と共に走っていった
アパートの隣にある
雑草だらけの広い裏山
黝い柵の先に道があり
その途中に畑があった
柵の近くにある
大きな白い石を持ち上げると
ミミズやダンゴムシがいて
枯れ葉を入れて育てた
ちょうどひざ小僧が土に埋もれたとき
山奥の寺の鐘が鳴る
夕ぐれが私に迫ってきている
よい子は家に帰ろう
カラスがカァと一声鳴いた
土の匂い
磨り潰した草...
私が小学生のころ
ランドセルをリビングに置いて
ただいまを言う暇もなく
虫かごと網を持って
弟と共に走っていった
アパートの隣にある
雑草だらけの広い裏山
黝い柵の先に道があり
その途中に畑があった
柵の近くにある
大きな白い石を持ち上げると
ミミズやダンゴムシがいて
枯れ葉を入れて育てた
ちょうどひざ小僧が土に埋もれたとき
山奥の寺の鐘が鳴る
夕ぐれが私に迫ってきている
よい子は家に帰ろう
カラスがカァと一声鳴いた
土の匂い
磨り潰した草...