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雑多  作者: 莉猫。
~雑多の章~
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ぼくはのら猫

ぼくは のら猫

外の世界を知っている

自由気ままに旅しては

田んぼ近くの畦道を歩く



きみは飼い猫

ぴしゃりと閉じた

窓の向こう 羨ましそうに

外の世界を眺めている



ぼくは のら猫

おいしい煮干しを食べたこと

春を告げるつくしがあったこと

愉快にお喋りする



きみは飼い猫

日なたぼっこの時間になると

ぼくの話を聞いて楽しそうに笑っては

目を輝かせている



ぼくはのら猫

外を知らないきみのため

今日もお喋り欠かさない

明日は何を話そうか



ぼくはのら猫

きみの姿が見えなくなった

あんまり天気のいい日だから

ぐっすり眠ってしまったのかな



ぼくはのら猫

話したいことがいっぱいあるのに

きみは出てきてくれない

車に轢かれそうになったこと

桜のつぼみが出来たこと

話したいことがいっぱいあるのに

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