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雑多  作者: 莉猫。
~雑多の章~
59/170

諸行無常

私が産まれるずっと前


戦争がありました


硝子瓶がくっついて冷え


時計は十一時二分で


止まっていました




焼け野原に


死骸が横たわって


腐乱した匂いが


鼻を突いたそうです





青空の下であったこと


今やそれを物語るものは


当時の写真や伝聞のみです


貴方がこの世にいたことも


歴史の中のほんの小さな一つ限りです



__おごれる人も久しからずひとえに風の前の塵に同じ


私と同じ種の人間が


同じように時を過ごし


いつしか死んでいきました




私はそれに諸行無常の美しさを感じます


確かに存在していたものの


温もりを感じることが出来るからです


この空気も毎朝挨拶する太陽も


万人が見ているものなのですね、





されど何か心苦しい


結局 欲しいのは貴方なんです






××××××××××


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