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心
氷を割って心に触れた
氷は表面だけだった
心に触れると温かい
氷に包まれていたのに
ぶ厚い氷ほど
中身が割れて凍らないようにと
自分を隠して
壁を作って傷付ける
傷付いた心は冷気に触れ
氷点下に晒されて
いつの間にか
固まってしまう
だから 全て凍って
手遅れにならないように
私はそれを温めた
他の人と比べない
良いところがあるから
どんな人にでも
必ずあるから
どちらが優秀で
どちらが劣性なんだとか
生きていればどうでもいいの
そうやって 育てられたのにさ
皆 忘れていって
偏見を覚えて 汚れてって
いつの間にか見えなくなっちゃった
私はそれが悔しくてたまらない
だから忘れていたものを
心を手のひらで
一生懸命温めて
零れないように 抱きしめる
大事に 大事に抱きしめる...




