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ワダカマリ
貴方は花のように咲く
貴方は優しく 綺麗だ
そんな貴方が好きだった
そんな貴方が好きだったのだけど
貴方を知る途中で
違和感を感じてしまったのだ
知るは楽しいのだけれど
貴方のそれは獣道だったのだ
進めなかった
近付けなくなったのだ
私は獣道を引き返し
泣いた
あの蟠りさえなければ
あの蟠りさえなければ
貴方と私は合わなかったのだ
私は貴方に嫌われた
私が悪いことは分かっていた
今反省する
もうあんなことはしないと
しかし貴方は他の花達に
私の悪事を話すのだ
私は孤独に歩くのだ
私は孤独に歩くのだ