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森の中
草叢に足を踏み入れ
ドクダミの花を観察した
目の先にはクモの巣
モンキチョウがまだひらひら遊んでいた
落ち葉を踏んで
森の入り口を見た
穴が開いているようで
心踊った
木の枝を掻き分けススキ蹴る
土が固まって出来たクッションの上に
横になる
青空が望遠鏡だ
ふとした時に
風が吹く
枝がしなって葉っぱ跳んだ
杜鵑騒いで羽落ちた
石に腰掛け音を聴いた
日差しが強くなって
眠たくなった
髪が頬に当たって
擽ったかった
向こうに川がある
太陽に照らされた水は銀色だ
川が銀色に光っていた