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雑多  作者: 莉猫。
~雑多の章~
15/170

坂の上から/白菊

坂の上から




坂の上から夕陽が見えた

黄色に赤に紫と青

グラデーションに染まる空

君も車窓から眺めているのかな



悴んで痛くなってきた、手

暗くて影のうずうず動く闇夜

美味しそうな夕食の匂い

君も感じたことあるのかな



家に着けば暖かい

ヒーターと火燵と

家族の笑顔


君は番組表でも見て

笑うのかな

家族と一緒に









白菊


この躰が もう二度と

起き上がることはなく


この瞳が もう二度と

動くことはなく


浮世の全ての事柄を

知ったような顔をして

白菊に囲まれつつ

静かに眠っている


手を合わせる参列者

供花のざわめく祭壇

忘れてください

私は亡き物 白い菊



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