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雑多  作者: 莉猫。
~多彩の章~
144/170

耳鳴り



何処からか二つ

耳鳴りがする


一呼吸置くたび

染みる歯と

顎の痛み


私の体はいつから

こうなってしまったのだろう


轟々と燃える炎の中

ウーンウーンと 鈍い音

途切れ途切れの か細い高音

炎の中を進んでいるよ

されど炎は燃えてない


蓄積されたストレスで

喉をかきむしった

人間でなくなりたい

こんな思いをするのなら


橙色の小さな照明が

右に左にと揺れる

時々鋭い光となって

私の目の中に入ってくる



生きていることを

呪いのように思う

何故生かされているのか

理想とは違う仄暗い現実


雫が頬を伝っていることに

気が付かないまま

眠れぬ夜は明けていく

耳の痛みは増すばかり


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