表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑多  作者: 莉猫。
~多彩の章~
117/170

夕焼け

 




 銀色の鉄橋の上で


 両手を広げても包めないくらい


 大きな夕焼けがあった



 夕陽が雲に隠れていく頃


 私は 一人になりたいと感じる


 そして この空を見ているのが


 私だけで良いと感じる




 窓の一角の電線が


 夕陽に当たって


 白い糸に変わる頃



 嫌なことも此処では


 まだ空に溶け込んでいる


 西の一番星に過ぎず


 壮大な一日の終わりを


 私だけが味わっていたい




 キャンバスの上に


 暖色と紫とを滲ませたような


 あの空を独占していたい




 私の虹彩に映るものは


 人のいない繁華街でいい



 そこに土の匂いがしてきて


 幼いころの


 おままごとをしていたころの私に


 還っていく




 両手を広げても包めないくらいの


 大きな大きな夕焼け











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ