雑多

～多彩の章～

五月病

君し踏みてば 玉と拾はむ

水無川の さざれ石

湯田の巖から 落つにけり

水無川の さざれ石

非凡なる 才能なくして

世に泳ぎ着いた 我が身は

若き歳に抱いた 夢失せし

昼下がり 河の畔で 眠るとぞ思ふ

あたたかき 光はあれど

何かする気なぞ 起きぬ

顔を忘れて 聲消えて

皆の記憶に 残らぬが 我が願望なり

小川に流るる さざれ石

小石擦れて 砂落つる

堆積せし 我が御霊

風に吹かれて 消えていく

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