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雑多  作者: 莉猫。
~多彩の章~
102/170

未来への不安






空一面にある雲は

青と白と橙色で

スーラの点描のように

色同士が一体化していた


街は夕暮れ

人の声が連なり

それを遮るように

車の音がする


甲高い歩行者用信号の

機械的な音がして

我に返った


私を置いていくように

遠ざかる靴の音

個々の目的地に向かって

何も言わず消えていく


残された私はただ思う

密接な人との交わりがある街で

すれ違いしか出来ないことを













××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××

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