100/170
少女詩
一つの机に 額付け
購買パンを 食べる二人
汗ばむ夏の 制服と
それに似合わぬ 白い肘
片方の足が 真ん中に
大きく開いた足の
真ん中に入って
ふくらはぎ二つ 重なった
横パイプの 足掛けに
白シューズが 触れている
一人の少女の 横髪が
風に揺られたわけでもなく
息を吹きかけたわけでなく
美しくあり 羽のよに
少女の笑みにつられて
小さく揺れる そのさまを
椅子を揺らして 眺めてた
×××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××