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第5話 ロリキャラでも嫉妬深くてごめんなさい

☆(*>ω<*)ゞ


どうも、お久しぶりです。城之内圭です。

さっそくですが、今俺は追い詰められています。


ん?誰にって?皆さん知ってるクセに……


可愛くて仕方ない妹とその友達に、だ!


ん?どうしてって?皆さん前回見てたクセに……


いつも女子との関わりのない俺の制服から、女子の臭いがしたからだ!


「で、おにぃ~。どうしてなのかなぁ~?」


「そうよ!説明しなさいよ!」


「どういう事ですか?説明責任をはたすですよ!?」


3人のロリに詰め寄られる……

本当だったら最高の状況のはずなのだ……

しかし、どうだろう。

今の俺はこの状況に恐怖しか感じない。


説明責任をはたす……それはこの子達に、今日俺が告白された事実を言わなくちゃならないって事だ。

それはつまり……その時点で俺の死刑が確定するという事なのだ。(主に小春によるもの)

だからこそ、俺はなんとかして逃げ切らなくてはならない。


でなくては……俺に待つのは『死』のみだ。


(やっべ、マジやっべ、どうしよう?)


俺は少し考えた。

そして俺の頭にはとある二択が思い浮かんだ。


とぼける か 逃亡 だ。


そして俺が選んだのは……


「何の事かな?分からないな……このオ、レ、にはな」


そう、とぼける、だ。

しかし、ただの とぼける ではない。

ちょっとかっこつけて とぼける を使ったのだ。


しかし!この考えは甘かった。


「とぼけても無駄!無駄!無駄!無駄!

小春の鼻がめちゃくちゃいいのは知ってるでしょ~?」


「……小春ちゃんの鼻は嘘をつかないです」


そうだった。

妹の小春の鼻はめちゃくちゃいい。

昔、俺の友達が自分の家の鍵を失くしてしまった時、手伝ってくれた小春が自らの嗅覚のみで、見つけずらい場所にあった鍵を見つけてしまった事があるほどだ。


そして俺は動揺してその事をすっかり忘れていた。


「そ、そういえば今日委員長に伝言頼まれたからその時についた臭いじゃないかなぁ?」


俺は必死に思い出した数少ない女子との関わりを使い逃げ切ろうとした。


しかし……


「おにぃ、それは無いよ~」


「!?」


「まず、おにぃの言う委員長さんとの会話は何分くらいだった~?」


「多分、3分くらい……かな?それが?」


「やっぱりね~おにぃと委員長さんはそのくらいしか話して無いよね~。

でもね~おにぃ、おにぃからする臭いはね~だいたい1時間くらいいっしょにいなきゃつかない臭いなんだよ~?」


「へ?」


そう言うと小春は俺に近づき臭いを嗅ぎ始めた。


「クンクン……多分この感じだと~風の強い場所……例えば屋上とかで話をした後、少し前まで一緒に歩いていたって感じだね~」


この時改めて小春の凄さを感じた。

同時に自分の甘さと自分の命の危機を感じていた。


「さぁここで問題で~す!

男女が屋上でする事と言ったら?回答者は真冬ちゃん!」


「え!私!……えぇと……告白……かな?」


「ピンポンピンポン!せいか~い!」


「じゃぁ話を戻して~おにぃに質問ね~」


「……はい……」


「おにぃは誰と何をしてたのかなぁ~?」


詰んだ。


マジで詰んだ。


もう言い逃れできる余地もない。


(こうなったら……)


俺は最後の手段に出る事にした。

それはどこかの家系では戦いの一つの手段として使われるほどの有名なものだ。


その手段とは……


「逃げるんだよ~!」


「あ、おにぃが逃げた~!」


「早く捕まえなさい!」


「逃がさないです……」


こうして強制鬼ごっこは20分にわたって繰り広げられた。


そして……


「やっと捕まえた♡おにぃ……」


俺は捕まった。


捕まってすぐに俺は縄で縛られ、正座させられていた。


「ではおにぃさっきの質問答えてもらうよ~」


「え、えぇと……別に……」


俺がそう答えようとすると、小春はどこからかムチを取り出してきた。


そして、バチンと俺の足を叩いた。


「おにぃ……質問はもう拷問に変わってるだよ~」


「待て待て小春……にぃちゃんにそういうことしちゃ……」


「うるさい!早く答えなさい!」バチン


と背後から真冬ちゃんも俺にムチを打ってきた。


「ちょ、真冬ちゃん!?」


「答えなきゃ拷問は続くです……」バチン


「千秋ちゃんまで……てかいてぇ!」


と、ロリ3人による拷問が始まった。


「さぁ、早く答えるです!」バチン


「そうよ!正直に答えなさい!」バチン


「おにぃ答えろ~!」バッチン!


(正直言ってもうこたえてる、俺の体のほうがな!)


俺はまたも諦める事にした。

自分に何度も言い聞かせ、大きく息を吸って心を落ち着かせて、そして重い口を開いた。


「わかった、今から話すよ。実は告白……されたんだ……」


うーん、とても辛い。少なくとも好意を抱いてくれている子達にこの事言うのは……


それを聞いた小春は……


「お、おにぃに告白?そんな見栄はんなくてもいいんだよ?」


「だとしたら俺、見栄のために頑張り過ぎでしょ!」


「いや~おにぃならそのくらいするかと……」


「しねぇぞ?にぃちゃんそこまで馬鹿じゃないぞ?」


小春は冗談(いや、本気か?)を言っているがいつものような目の輝きがない。なんというか一言で言うなら上の空だった。


真冬ちゃんは……


「へ、へぇー、あんたがそんなモテるなんて思わなかったわ!」


「そんなモテるだなんて、俺だって初めて告白されたし……」


「そ、そう!別にどうだっていいわよ!」


「ところで真冬ちゃん……」


「……なによ!」


「どうして涙目なの?」


「へ?あ、いや、これは、その……え?」


真冬ちゃんの涙の理由は、真冬ちゃん自身も分かっていないようだ。


「圭さん……」


「ん?どうした?千秋ちゃん?」


「圭さんはまだ渡したくないです!!」


そう言うと千秋ちゃんは俺に抱きついてきた。正確にはとても小さな体が俺の胸に飛び込んできたのだ。


「どうした!?」


「渡したくないから抱きついてるだけです!」


「そうだぞおにぃ!私との約束忘れたのか!」


そう言うと小春も飛び込んできた。


「わたしだって!……わたしだって!」


そして真冬ちゃんが泣きながら飛び込んできた。


よく分からない展開に置いてかれてる感がするのは俺だけであろうか?さっきから3人が何を言っているのか分からない。


ただ、1つ言えることはとてつもなく最高だと言う事だけだ。

3人のロリに抱きつかれているこの状況は正直最高だ。

縛られたままではあるがこのまま死んでもいいと一瞬思う程だ。


だがやはり状況が理解できない。


「3人ともそんないきなり抱きついてどうしたんだよ!」


そう言いながらニヤつく俺。(3度目)


「おにぃ離れちゃいやだよ~!もっと一緒にいてよ~!」


「圭さんが誰かとお付き合いしたらもう千秋達と遊んでくれなくなっちゃうです。それは嫌です……死んでも嫌です!」


「わたしだって!いやよ!もっともっとあんたと……圭と遊びたいの!だから離さない!」


この3人の今の発言を聞いてやっと全貌が見えてきた。

これは俺の予想でしかないわけだから、間違っていたら俺はまた拷問だろう。だが俺にはこの事を伝える義務がある。


俺の予想は多分だが……


「お前達、早とちりしてないか?」


「「「……はい?」」」


見事に3人ハモった。


「俺は3人に『告白された』としか言ってないぞ?」


「だからおにぃは付き合うんでしょ?」


「だから千秋達に隠してたんじゃないです?」


やっぱりだ。

この子達は俺が『告白された』ってだけで『付き合う』に直結していたんだ。


「いつ俺が付き合うって言った?」


「「「へ?」」」


本日2度目のハモりいただきました~。


「俺は誰とも付き合わないぞ?小春との約束もあるし、真冬ちゃんや千秋ちゃんもいるからな!」


「じゃぁおにぃは今まで通り帰って来てくれるの~?」


「あーもちろん!」


「本当です?また千秋達と遊んでくれるです?」


「当然だよ!」


「まだ私達と一緒にいてくれるの?」


「むしろ一緒にいたいよ!」


この3人は説明を強く求めておいて、いざ本当に付き合ってるとなるとこんな反応をするかわいい子達だ。

まぁ、実際は3人の早とちりなわけだし、これからもこの子達と仲良くやっていけると再確認できた気がする。


まぁ、あとの話をするとややこしいことになりそうだから今回はやめておこう。


「じゃぁ、圭さんは今フリーです?」


「まぁそうだな」


なんだかんだいって皆の声のトーンが戻ってきた。

もちろん真冬ちゃんも……


「フン!別にあんたがフリーだろうと関係ないわよ!」


「あれ~真冬ちゃん?さっきのデレモードもう終わっちゃったの~?」


そう、さきほど真冬ちゃんは我を忘れて俺に抱きついていたのだ。しかも、これまで呼んだことの無い俺の名前を呼んだりと、真冬ちゃん自身は恥ずかしくてしかたのない事をやらかしてしまったのである。


「デ……って!別にデレてなんかないわよ!」


「お姉ちゃんはツンデレです」


「千秋まで!もう!」


「そうだぞ、千秋ちゃん。真冬ちゃんはもうツンなんていらないデレになったんだ。」


「真冬ちゃん!ツンデレ卒業おめでと~う!これからは小春と一緒にデレようね!」


「千秋もいっぱいデレるです!」


「さぁ真冬ちゃん!さっきみたいに俺の胸に飛び込んでおいで!」


「もう!何なのよー!」


そう言うと真冬ちゃんは、またあのムチを取り出し、俺の背中をぶっ叩いた。

それは今日の中で1番いい音をたて、俺は倒れた。



実はさきほどから思っていたことがあった。



そして倒れながら俺の思うことはその事だった。




なんか目覚めそうだな……と。




こうして俺の長い1日が幕を閉じるのであった。


え~青森県から帰還しました。

y2です。


青森県の回も今度書いて見ようかと考えてます。


でもその前にペースアップできるように頑張りたいと思います。


どうぞこれからも応援宜しくお願いします。

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