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3・割れたコップを復元しよう!

『――失われているからこそ、美しいことがある。

 柱に刻んだ傷が思い出になるように。少し汚れたアンティークの家具に趣があるように。サモトラケのニケや、ミロのヴィーナスの欠けた肢体に想像力をかきたてる魅力があるように。

 失われた形には、『心』動かす何かがある……』



 その世界の人口は数百年間もの間、増えもせず減りもせず、一定の数を保っていた。限られた狭い世界では、人口が増えすぎても、減りすぎても崩壊してしまう。そういった意味では、世界は非常に均衡が取れていた。

 世界を去った数だけ、世界に現れる。あまり変動のない世界。一見すると停滞しているように見えるが、確かに生命は正しく循環していた。


 そんな小さな世界では人が多く集まる場所は限られている。


 ひとつは、ヤチボカ村。

 神が宿ると言われている樹を祀っている農村である。その木があるおかげか周辺の土地は非常に富んでおり、畑が平野一杯に広がっている。さらに、村の中には温泉や図書館もあり、農村と言うものの、それなりに栄えていた。


 次にその対岸にあるのがモイ地下街。

 ヤチボカとは対象的に、日の差さない地下にある常夜の妖しい街である。地下一階は食事処が連なるが、下層へ行けば、怪しげな道具屋、大金が動くという競魚場、子供は決して入れない謎の店などが並んでいる夜の街だ。

 この世界のものはすべてこの街に集まり、対価さえ用意できれば、手に入らないものは無いとまで言われている。


 最後に、湖を自由に帆走る(はしる)帆船。

 船もひとつの村であり、もうひとつの島であり、そして世界のようなものだった。帆船は人と荷を乗せて、村と街を繋いでいた。


「今日は地下街へ行こうかな」

 船の上で少年はつぶやいた。


 船内に食堂はあるのだが、積載の問題で酒の種類はさほど多くはない。少年にとって酒は苦いだけの飲み物なので、種類がなくとも何も問題はないのだが、酒を嗜む船員たちにとっては物足りないことも知っている。彼らの不満解消のために、繁華街のあるモイへ入港する時には、停泊時間を長めにとっているのだ。


 少年は甲板に出て、空と湖を眺め、大気の流れを感じとる。

「風向きも問題ないな」


 少年は、行き先や航路を決定できる権限を持つ船長である。その権限を持って、乗組員たちに地下街モイに進路を向けるよう指示を出した。

 大人たちは酒と言うものが好きで、モイへ行くことを伝えると、その途端にいつもの倍以上、動きが機敏になる。

 もう少し大人になれば、彼らのように酒の良さも分かるようになるのだろうか……



 数刻の後、モイの船着場に着く。少年はヨンヨンを両手で抱きかかえ、街へと続く石階段を下っていく。地下にあるこの街に入った時点で、何時だろうと『夜』になる、そういう暗黙の了解がある。ここはそういう場所なのだ。


 階段を降りてすぐに見えてくる地下一階の食堂へ一人と一匹は入る。

 実はこの食堂にはヨンヨンのお気に入りの店だ。なぜなら、ヨンヨン専用のコップがあるからだ。特に何を飲むわけではないのだが、目の前にコップを置くことで、皆とおそろいの気分を味わっているのだ。ヨンヨンは、自分だけのコップがあるこの食堂が、本当にお気に入りだった。


「お、いらっしゃい」

 食堂のマスターが、いつものように笑顔で迎える。

 食堂には人が多く集まっている。この食堂には知った顔しかいない。狭い世界、知らない人に会う方が珍しい。この食堂にいるものは、皆、家族も同然なのだ。


「あ、ヨンヨンだ! 船長さん、隣が空いているから、一緒に飲もうよ。シルルも良いでしょ? 良いよね?」

 この店の常連客である少年は、かわいいものに目がないことで有名な人物だ。ヨンヨンを見かけるたびに寄ってくる、そんな人間であった。同席しているシルルと言う名の少女も彼の性格を知っているので、「あらあら、しょうがない子ね」といった笑顔を浮かべいた。


「こんにちは。いつもオルドビスがお世話になっています」

 シルルは言う。オルドビスとは幼馴染であり、年齢はほとんど変わらない。しかし、いつもぼんやりしているオルドビスをまるで保護者のように見守っているお姉さん気質の少女だった。


「オルドビスさん、シルルさん。こんばんはよ〜ん。おいらも、いっしょが、いいよ〜ん」

「では、お言葉に甘えて」

 少年はヨンヨンをテーブルに置き、空いている席についた。

「ヨンヨンちゃん、隣だね」

「そうなのよ〜ん」

 ヨンヨンが目の前に来たので、オルドビスの目尻が下がっている。ヨンヨンに危害を加えないことは分かっていても、その骨を抜かれたような様子を目にすると、飼い主としては複雑な心境になるのだった。


「マスター! ヨンヨンには『いつもの』を。あとは、ええと……日替わりをひとつ」

 少年は壁にかかる品書きの札の中から選びだした。


「あいよ!」

 注文を受けたマスターは、ヨンヨンの前に『いつもの』コップを置く。中は単なる水だ。


「ありがとうよ〜ん」

 『ヨンヨン』と書かれた自分専用のコップが来て、無意識的に背びれと尾びれが左右に少し揺れはじめる。


「……はやく、おいらのごはん、きてほしいのよ〜ん、おなかがすいたよ~ん」

 食堂に漂う香りに、体はより強く食料を求めはじめたのである。


「すぐできるから、待ってな!」

 マスターは、手際よく食材の下ごしらえをしていく。

「おや。魚はこれで最後か」

 調理場に設置してある魚専用の保冷庫を見て、マスターは言う。

 料理が出来上がるのを今か今かと凝視していたヨンヨンは、その言葉を聞き逃さなかった。


 ……ふと、ヨンヨンはマスターと目が合ったような気がした。してしまった。


「おいら、さかなだけれど、たべてもおいしくないよ~ん。うろこが、とってもかたいのよ~ん。こらーげんなんて、たっぷりじゃないよ~ん。おいら、ないちゃうよ~ん」

 背びれは大きく広がって、必死に尾びれを横に振る。


「はっはっはっ、ヨンヨンちゃんは、食べないから大丈夫だ」


「おいら、あせったよ~ん、よかったよ~ん」

 ヨンヨンの緊張は解け、背びれは折り畳まれた。しかし、すっかり安心していたヨンヨンに、再び魔の手が襲いかかる。


「あぁ、慌てるヨンヨンちゃん。かわいい。食べちゃいたいくらいだ」

「よ、よーん。いやだよ〜ん。たべられるのは、こまるのよ〜ん」

 再びヨンヨンの背びれが広がる。オルドビスから距離をとろうと、胸ビレを懸命に動かし移動しはじめる。


「ああ〜、ごめんよ。食べないから。だから、行かないで、ここにいて!」

 離れていくヨンヨンを見て、オルドビスは慌てている。


「はっはっはっ。賑やかなのは良いことだな。さて、ヨンヨンちゃんも待っていることだし、さっさと作るとするか」

 そう言うと、マスターは注文の品を作り始めた。

 熱いものが食べられないヨンヨンのために、熱々の粥を早めに盛り付けておく。

 包丁は太鼓のような音を奏でて、細かく細かく刻まれていく。粉雪のような小麦粉に包まれた魚や野菜たちが、鍋の中でジューシーな旋律を舞う。

 マスターは料理を作り上げていく。

 最後に細く刻んだ野菜で飾り付けをして完成だ。


「お待ち!」

「ありがとうよ〜ん」

 ヨンヨンは、すぐにその器に飛びついた。よほどお腹がすいていたのだろう。粥にかぶりつき、むぐむぐと咀嚼している。実は肺魚には、発達した胃がないため、一生懸命に噛まなくてはいけないのだ。そして、その必死に頬張る様子は、見るものを和ませている。


「ふふふ、あぁ、ヨンヨン、かわいいなぁ」

 オルドビスは、ヨンヨンの頭をなでまくっている。ヨンヨンの丸みを帯びた形は、撫でたくなる、そんな欲求えお呼び起こすのだ。


「オルドビス、ほどほどにしておきなさい。食べるのを邪魔しているわ」

 異常なほどに愛情を注ぎ、もはや、何かの中毒者のようだ。シルルの忠告も耳に入っているのか怪しいところだ。


「あ……」

 カシャンと大きな音がした。オルドビスの肘が、ヨンヨンのコップにぶつかり、コップが床に落ちてしまったのだ。


「ああ、おいらのコップ~」

「ご、ごめんよ。わざとじゃないんだ」

「おいらのコップ……われちゃったよーん」

 ヨンヨンの背びれが、激しく揺れる。


「ごめんね。新しいコップ、用意してあげるから……」

 オルドビスは、ヨンヨンを慰めようとする。


「おいら、このコップじゃないと嫌だよ〜ん。よよよーん」

 尾ヒレをテーブルに打ち付けて、嫌々と駄々をこねる。こうなってしまったら、落ち着くのを待つしかない。


「ど、どうしよう、シルルぅ?」

 頼りないオルドビス。相棒のシルルに助けを求める。


「そうねぇ……この街に復元屋があるって噂、聞いたことあるでしょ? そこなら直してくれるんじゃないかしら? 『復元』といっているくらいなんだもの、コップも直してもらえると思うわ」

「復元屋って、最下層にあるって噂の?」

 この街に住まう者ならば、誰でも知っている店だった。しかし、復元屋の店主がほとんど店から出ないので、人と成りも不明なことや、取り扱っているものの胡散臭さもあり、一種の都市伝説的な存在となっている。


「オルドビス、今から行ってきたら? コップが直ったらヨンヨンちゃん、喜ぶわよ」

「でも、一人じゃ嫌だよ……シルルも一緒に来てよ」

 物騒と言うわけではないのだが、下層に行くにつれ、人通りは少なくなっていく。さらに通路を照らす灯りも減っていき薄暗くなっていくのだ。雰囲気があるため、おばけ屋敷や迷路といった娯楽施設もあり、時折聞こえる悲鳴が聞こえようものなら、恐ろしいことこのうえないのだ。


「あら、怖いの?」

「……」

 そうなのだ。オルドビスは非常に怖がりだったのだ。


「……その復元屋というのは最下層にあるのですか? この後、訪ねてみるので」

 コップを割ってしまったことは故意ではないので、その事を強く責める気はなかった。行きたくないというのであれば、復元屋の場所さえ確認できれば問題はなかった。


「迷惑をかけたのに、最下層なんて遠いところまで行かせるなんてできません。このバカに行かせればいいんです!」


「コップのことは、気になさらず。何よりも下層の方へはあまり行ったことがないですし、復元屋という店にも興味があるのです」

 モイの街に住んでない少年は、復元屋の存在さえ知らなかった。もともと下層へ行くほど倉庫が多くなり、関係者くらいしか利用しない階層が増えていく。

 一般人が住居に商店にと生活に利用するのは、せいぜい地下五階くらいまでなのだ。


「最下層のどの辺に復元屋があるかは分かりますか?」

「最下層は復元屋しかないらしいから、すぐ分かると思うわ」

「分かりやすくて良いですね。行ってみます。……ヨンヨン。ご飯食べたらコップを直しに行こう。だから、ね、泣き止もう?」

「おいらのコップ、なおるのよーん?」

 直るかもしれないと言うことを聞き、ヨンヨンはすっかり落ち着いたようだ。


「ヨンヨンちゃん、ごめんね」

 泣き止んだヨンヨンにオルドビスは許しを乞う。

「ゆるしてあげるのよ〜ん」


 ひとまず、この場での問題は解決したのだった。




 一人と一匹は食事を済ませ、復元屋があると言う地下街の最下層を目指す。

 時間にして、おおよそ十分。階段の終着点には、たった一つの店しかなかった。話にあった通り最下層にはその店しか存在しないようだ。



『なんでも復元します、復元屋』

 長い年月を感じさせる色あせた看板が店先に建てられている。

 店の戸は開かれて、明かりもついている。しかし、中から物音一つせず、客がいるようにも思えなかった。客どころか、店主もいるのかさえ怪しい静けさだった。


「誰もいないよ〜ん?」

「客が来たから起きて、接客する店もあるくらいだし、奥で寛いでいるのかもしれない」

 モイは地下にあり、常に夜である。時を計る器械はあるのだが、人々の生活時間はそれぞれに異なっている。起きたい時に起き、寝たい時に寝、店を開けたい時に開ける、という自由な者も多く存在する。それは下層へ行くほど顕著に現れる習性のようなものである。


「ここにいても仕方ない。入ろう」

「ちょっとこわいけれど、わくわくドキドキよ〜ん」

 ヨンヨンは恐怖よりも好奇心が勝っている。


「……こんばんは」

 入ってすぐ声をかけたが、誰かが出てくる様子はない。

「誰かいませんか?」

 店内に動く気配はない。外出中か、熟睡でもしているのだろうか。


 店を見渡してみると、大小様々な容器が並び、部屋の大部分を専有していた。そのため見通しは悪く、部屋の全体に影を落とし、ぼんやりと薄暗い雰囲気を作り出していた。

 その容器たちの奥、作業台らしき木の机に肘をついて椅子に座っている青年がいることに気がついた。ずっと、地下にいるからだろうか、肌は怖ろしいほど白く、暗闇に映えていた。青年は考え事をしているのだろうか、特に何をするでもなく虚空を見つめていた。


「……おや、いらっしゃい」

 つい、今しがた気がついたのが、青年は立ち上がる。

 もしも、そのまま動かなかったのならば、不思議な雰囲気の店に置かれたそういう置物であると思ったかもしれない。それほどに、この店にあるすべてのものが無機質に整然とあったのだ。


「よ、よ〜ん」

 音もなく歩いてくる不気味な雰囲気の青年に、ヨンヨンのヒレは緊張でこわばっている。


「はじめまして。私は復元屋のアラク」

 怯えているヨンヨンを気にも止めず淡々と己の名を告げる。


「ここを訪れたということは、何か壊れてしまったものがあるのかい? 復元してほしいものがあるとか。ないとか。壊れてしまったものがあるのならば、何でも復元してあげよう……」

 青年はあまり寝ていないのだろうか、黒髪から覗く眠そうな目の下にはクマがあった。


「ええと……このコップを直すことはできますか?」

 少年は割れたコップを復元屋に見せる。彼は目を細め、コップの破片を注意深く観察しはじめた。


「この程度ならば簡単に復元できる。……限りなく本物っぽいモノにね」

 赤い唇は柔らかい笑みをつくるが、ますます無機物のようだった。


「ほ、ほんとうに、なおせるのかよ〜ん。すごいよ〜ん」

 生気を感じない不気味な青年ではあるが、コップを直せるという言葉にヨンヨンの心は晴れていく。


「……『限りなく』という点が、非常に気になるのですが」

 思わず突っ込んでしまった。突っ込まずにはいられなかった。


「くくく、その件に関してはノーコメント……」

 アラクは、無表情に唇の端を上げ、不気味な笑みを浮かべるだけであった。


 不安は残りながらも、割れたコップをアラクに託すことにした。

 アラクは店に並べてある透明な容器を作業台に乗せると、その中にコップを入れた。


「割れたコップの復元。……やってみよう」

 アラクは袖を捲り、左手を容器にかざした。捲くった袖から覗く左腕には、変わった模様の刺青がなされていた。燃え盛る炎のように輝き、波紋のような螺旋が、幾何学模様を奏でていた。


「この壊れてしまったコップ……あっという間に、この通り、元通りに!」

 どんな手品、どんな魔法を使ったのか分からない。気がついた時には、ヨンヨンのコップは元の形を取り戻していた。


「さぁ、復元しました。どうぞお受け取りください」

 復元されたコップを受け取った。

「どうです? 限りなく元通りでしょう?」

 『限りなく』という言葉が気になるところだが、確かに受け取ったものは完全にヨンヨンのコップであった。

 まるで最初から割れていなかったかのようにヒビ一つ入っていないコップだった。割れた痕跡は見つからず、しかし、表面は新品に見られるような真新しさはない。ヨンヨンが使い込んでできた歴史(キズ)は残っている。割れた事実だけが、綺麗に消えていた。


「すごい……本当に直っている。ヨンヨン、良かったね」

 少年はコップをヨンヨンにも見せる。


「これは、まちがいなく、おいらのコップだよーん。なおったよーん! もとどおりよーん! すごいよーん、さすがよーん!」

 復元されたコップを、眺め、ヨンヨンは喜んでいた。


「そんなに喜んでもらえれば、復元したかいもある」

 復元屋は笑みも浮かべず言う。


「ところで、あんまり出歩かないんですか? 今まで、お会いしたことがないので」

 船で村々を渡り、人を運ぶと言う仕事をしている職業柄、会ったことがない人がいることは、とても新鮮だったのだ。


「私は基本的にこの店からは出ない。……あまり人間と関わるのは得意ではないんだ。そう、だから、人があまり立ち寄らないモイの最下層に店を構えている」

 確かに、最下層にあるこの場所は、用がない人間以外は訪れないだろう。


「しかし、君のことは少しだけ知っている。……君より先に生まれ、長く生きてきたから。子供が生まれた時の、あの、島を揺るがすような大騒ぎは……何回、経験しても良いものだ。地下深くに篭っている身とはいえ、私の耳にも情報は入ってくる」


 確かに、子供が生まれたとなれば、島の人総出でといいっていいほど、全ての者が祝福する。

 空に花火が打ち上がり、世界は三日三晩、お祭り騒ぎ。人里離れて住んでいる者でも、どこかの家で子供が生まれたのだと、分かってしまう。


「あぁ、数年ぶりにヒトと会話をしたら、久しぶりに外を見るのも悪くないような気もしてきた。湖は美しいままなのか。太陽は輝き続けているのか。昔と変わらず全てそこに在るのか」

 言葉の節々に、奇妙な表現はあるが、全く付き合えないほど変わった人ではなさそうだ。


「その時は、ぜひ船をご利用下さい。湖のどこにでも案内します」

 別れ際、営業も忘れない。

「ああ、そうする」

「それでは、お元気で」

「あぁ、また復元して欲しいものがあったら、来てくれ……」

 そう言って復元屋と別れたのだった。







★よんよんの秘密の日記「たいせつなコップとだいぼうけん」★

 たいせつなものを うしなって それは かなしいことだよーん


 おいらの たいせつな コップ

 わったのは おいらを たくさん なでなで してくれた おかただったよーん

 とても あいを かんじるよーん


 だから ほんとうは わるいひとでは ないのを おいらは しっているよーん



 あのひとは おいらを あいして

 おいらは コップを あいして

 これって あいの すれちがい?


 コップのはへんは するどいよーん

 きをつけないと やけどどころか きりきずだらけだよーん


 あいは たいへんなんだよーん


挿絵(By みてみん)

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