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仔猫の恋  作者: くろくろ
黒猫と狐さんと小話いろいろ
51/61

狐さんの知らない世界のこと

ケモミミ注意!なカオス世界。みんな三頭身のミニキャラにしたら心洗われ…ないか。

【夢の中でも冷静】


直「(頭ペタペタ)フムフム…(臀部ポンポン)夢だな(キッパリ)」


自分にケモミミと尻尾があることを、冷静に確認する直さん。




【ケモミミお兄さんは好きですか?】


直「寝る前に何見たんだ、俺。それにしても、いい年した男のケモミミなんて、何の需要があるんだか。女の子なら…(珠稀で妄想)……うん、イケる(尻尾フリフリ)」


彼は今日も元気。




【夢だとわかってても、仕事に出掛ける】


直「尻尾があるから、穴がないといけないとはわかっている。だけど、ズボンがああなってるのを見ると…(ゲッソリ)」


兎少年「あっ。若君、おはよう!(駆け寄って来る)」

直「(ピンクゴールドは見たことあるが、これはピンクプラチナか?)おはようございます、伯爵(若君…俺は何者だ!?)」

兎少年「むふん」


兎少年「キミ、いまからどこ行くの?ちなみにボクは、親友に呼ばれて王城に行くんだー」

直「(年は十七、八くらいか?ずいぶん、幼い喋り方だが、眼鏡越しの目に知性があるな。…演技か)そうですか、大変ですね。私はこれなら視察の予定です(口が勝手に動くんだが、キモいなこれ)」

兎少年「おぉ!噂は聞いてるよ。なんでも、今までなかったものを売り出すみたいだね。しかも、依頼主は魔術師師団長らしいと?」

直「さぁ、どうでしょうね?(ここまでわかってて、『噂』とはもういわないんじゃないのか?俺に何をいわせたいんだ、この兎しょうじ…年?は)」


兎少年「フフッ、さすがは若君。あんまり話してはくれないなぁ。まあ、次回また何か仕掛けるときは我が伯爵家にも声を掛けてくれ」

直「えぇ、是非ともそのときはよろしくお願いします」


兎少年「うんうん。じゃあ、ボクらは失礼しようか。行こう(後ろを振り向き)」

蛇少年「はい、マスター」


直「…行ったか。(二人を見送り)それにしても、あの蛇少年、何故どくろを巻いて俺を威嚇してたんだ(困惑)」


『仔猫の恋』×『ボク悪!』

直さんの隠された腹黒具合に気付いたからである。




【衝撃的な瞬間】


犬耳少女「お!若君、おはよう!」

白虎青年「はよー、若君」


直「おはようございます(だから、俺は何者だっ!?)」


犬耳少女「魔術師師団長はもう着いてるぞー」

白虎青年「うちの隊長は、見回りの再確認だからそんなに長くは掛からないと思う」


直「そうですか、ありがとうございます」


犬耳少女「あともう一人はただの野次馬だ!気にするな(ニカ!)」

白虎青年「いや、無理じゃね?つか、何でお前がここにいるんだよ!俺が新人と組んでんのに、お前がいるからあのおん…いや、あの男が」

羊角少女「あっ!獣人さーん!!(どーん!!)」

白虎青年「ぐはぁっ!?」


直「(うわぁっ、鳩尾に角が入った。しかも、ぐりぐりと更に圧をかけている)何か、恨みでも買っているのですか?」

犬耳少女「いんや?│前世むかしからのスキンシップの一環」

直「?(昔という程、あの少女は年を重ねていないような)」


羊角少女「獣人さーん、獣人さん!(ぐりぐりぐりぐり)」

白虎青年「い゛だだだだっ!落ち着け、もう落ち着けーっ!!」


『仔猫の恋』×『転生したら』

犬耳少女と白虎青年は黒の騎士隊の隊員。




【転生したら神官が羊角少女になっていて愛情と食欲が沸き上がってきて大変なのだが】


一行、てくてく歩いて一つの建物の前で止まる。


白虎青年「(頭なでなで)ほら、俺たちはこれから仕事だ。お前はもう神殿に戻れ」

羊角少女「えー!せっかく、獣人さんに朝から会えたのに(しょんぼり)」

白虎青年「うぐっ(うれしい!だが、罪悪感がひしひしと)」

羊角少女「でも、お仕事のジャマしたらダメだよね。また、嫌われたくないから(儚げに笑う)」

白虎青年「…ぐっ、あれは、俺がまちがえ」

羊角少女「だから!(遮り)私、今度は間違えない!良い子にして、獣人さんを待つの!」

白虎青年「神官…(こんな子を俺は、たった一人で逝かせたのか…だけど、今世では絶対一人にはしない。俺が、家族の温かさを教えるんだ)ありがとな」


羊角少女「えへへっ。今日、夕飯作りに行ってもいい?一緒にご飯食べて、いっぱい話そうよ!(にぱぁっ)」

白虎青年「(きゅーん!)あ、あぁ。神官長に許可が取れたらな(可愛いな)」

羊角少女「よーし!じゃあ、許可もらってくるね。それと、今日の夕飯は奮発して獣人さんが好きな仔羊のローストにするよ!(白虎青年を見上げてにこにこ)」

白虎青年「ゴクッ(生唾を飲む音)」


犬耳少女「おーい!俺たちはもう仕事中だぞ。…って、聞こえないか(苦笑)」

直「……(あの唾、食欲なのか性欲なのかわからないな)そもそも、共食いでは?」


※この世界では動物と│獣人ヒトは別々に存在する。ちなみに、元神官(羊角少女)は作るだけで肉類は食べられない。

あと、羊角少女はロリ巨乳(いらない設定)。実は胸がずっと獣人さんに当たっていた。




【台無しです】


竜人王子「離れがたいのであれば、連れてくればいいではありませんか?」

犬耳少女「うわぁ、あれを見終えてからいうのかお前は」

直「台無しですね」

白虎青年「おまっ!俺に何の恨みが」

羊角少女「あっ、姫さま-!!」


犬耳少女「遮られたっ!!(大笑い)」

直「(…ひめ?)」


恨み?あるに決まってますよ…(黒笑)




【転生してもヤンデレが治らないヒト】


直「(さっきの蛇少年と違って、この人は二本足か。鱗と太い尻尾、悪魔めいた角と羽根…ドラゴン?)」

竜人王子「おや、あなたは最近台頭してきたという商会の跡取りと目されている方ですか?噂は窺っていますよ」

直「(跡取りだから、“若君”か。よかった、商会か)お初にお目に掛かります、王太子殿下」

竜人王子「フフッ、私の最愛のヒトがよく口にしているので、どういう│オスか気になっていたのですよ(黒笑)」

直「(ゾワッ!)」


白虎青年「おい、お前。元嫁にどんな説明してんだ」

犬耳少女「ん?派手な顔立ちじゃないけど、なんかさわやかな笑顔の凄腕な商人のにーちゃんがいるって話だけど?」

白虎青年「…それで何故、あんなに威嚇する?」


いやだな、可愛い嫉妬ですよ(竜人王子談)。




【イケニエ乙女】


金豹隊長「遅かったな、どうした?」

白虎青年「どうしたもこうしたも。あのおん…、王太子殿下、追い出してくれません?」

隊長・魔王「「無理だ(即答)」」

直「即答」

白虎青年「うちの隊長はともかく、何故に魔術師師団長まで…叔父上でしょうに」


金豹隊長「あの隊員(犬耳少女を指し)を差し出しておけば、だいたい平和だ」

直「(イケニエ!!)」


『仔猫の恋』×『転生したら』×『魔王様が』×『白銀の仔犬』

※竜人王子は王太子で、魔王は王弟。隊長は宰相と王妹の息子。




【説教魔な隊長と真面目な新人。オマケに不憫は獣人】


金豹隊長「では、開店から数週間は見回りを強化するということでよろしいですね。それでは、私は詰所に戻ります。殿下、魔術師師団長、失礼致します。(白虎青年に視線を向け)先に戻る(踵を返す)」

白虎青年「お疲れ様っス」


銀狼少女「(女の子の集団の中)ハッ!ま、待って下さい、隊長~」

金豹隊長「(足を止めずに)なんだ?働かない者は我が隊には必要ない(冷ややか)」

銀狼少女「ううっ、すみません、友だちがいたので話し込んでしまいました。人混みでぶつかって来た男に怒鳴られて、しかも怪我をしたといい張る相手に友だちが治療院に引き摺って行かれたらしいのです。治療院にいたヒトたちの人相が怖くて逃げ出してしまったそうですが、やはり謝罪に行くべきかどうかと相談を受けまして…」

金豹隊長「その話、詳しく話せ」


直「(話を聞きたいからなのか、それとも別の何かが絡んでるのか。あの子が走り寄って来たら、隊長さんの歩く速度が遅くなったな)」


白虎青年「ハッ!新人に置いてかれた!?やめろ、これだと親友とあの女と見回りする羽目に…」

竜人王子「なんですか?(黒笑)」

白虎青年「ひぃっ!?(尻尾の毛を逆立てる)なななっ、なんでもねぇよ!」


鼠耳少女「ちーん!(合掌)」

黒鷲魔王「………(鼠耳少女の視界を遮りつつ、哀れみの視線を向ける)」




【世界を滅ぼしそうです…】


直「…ですね。姫様、他に必要なものはありますか?」

鼠耳少女「ないでーす!…ないんですけど(もじもじ)」

直「何か?」

鼠耳少女「その“姫様”って、やめてもらえません?私、一般人…平民?なんですよ」

直「ですが、魔術師師団長様のところにいらっしゃる女性ですから」

鼠耳少女「魔王の…ハッ!違いますよ!身体が小さいのはこっちに│転移とばされたときの影響で、私は魔王の娘じゃありませんから!」

直「はぁ?」


黒鷲魔王「………(ゴゴゴゴゴ)」

鼠耳少女「ギャー!?なんか、オーラが大変なことになってる!?ひ、否定したじゃんかっ。こんな平凡な容姿の女が娘と勘違いされたのが腹立つのもわかるけどさ!(逆ギレ)」


直「(ぐっ!圧がすごい!!ただの世間話をはじめたら、更に重くなった!?)」


楽しそうに見えたらしい。




【上げたままの両腕の切なさ】


鼠耳少女「あの魔王様に一言物申して来る!あとは、従業員さんたちに必要なものがないか聞いてみて(ずんずんと魔王に歩み寄る)」

直「はい…(つ、疲れた。それにしてもあの鼠の女の子、もろに『魔王』っていってたけど大丈夫か?)」


黒猫少女「あっ」

直「あっ、タマ?(ここの従業員なのか。あと、やっぱり黒猫)」


珠稀「直さーん(小走りで寄って来る)」

直「タマ!(さすが夢。あのタマがみんなの前で寄ってくるなんて)」


珠稀「うわ~い!もふもふぅ!!(尻尾に抱き着き)」

直「……(だよなぁ!!この上げた両腕、どうしてくれようか!!)」




【余裕のない男】


珠稀「直さん、今日は様子見に来てくれたの?」

直「あぁ、もうすぐ開店予定だろ?初の試みだから、慎重に慎重を重ねても過ぎることはないと思ってな」

珠稀「『ぱてぃすりー』って、いうんだってね。『おかし』もおいしいし、成功するといいね。私も、作るの頑張る!」

直「(洋菓子店の店員か。やっぱり似合う)頼もしいな(にっこり)」

珠稀「…そ、それくらいしか出来ないし!(顔真っ赤)」


直「(可愛いな)それはそうと、いいかげん尻尾を抱き締めるのを止めてくれ(キッパリ)」


白虎青年「見ろ、あれが余裕のない│オスの態度だ」

羊角少女「おぉ……」


直「黙れ、リア充(ドスのきいた声)。嫁をだっこしながらいうな」

白虎青年「なっ…!嫁じゃねぇよ!!」

羊角少女「?」



【夢の中でもいつもの二人】


珠稀「えぇ…(残念そう)。あっ、なら!」

直「(やっと離してくれたか。何だかむずむずしてたん)待て、それはっ!!」

珠稀「ふふ~ん!抱き締めてないよ!(股に挟む)やっぱりもふもふぅ~(喜)」

直「…(イラッ)」


珠稀「ふかふかで気持ちぃ…えっ、ちょっ!すらないで!腕に巻き付けないで!足、それ以上ひっぱると、やっ、首は首は!ゴロゴロ…(喉鳴らし)に゛ゃーーっ!?」

直「ふん、たわいもない」


白虎青年「…あれが、余裕のない│オスの態度だ。おい、│発情期シーズン前なんだからもう少し落ち着け」

羊角少女「みーえーなーいー(目隠しを外そうともがく)」




【夢でも現実でも寸止めされる】


珠稀「ひ、ひどい。もう離してよ…(涙目)」

直「(ゾクゾク)珠稀がモフりたいっていったんだろ?ほら、もふもふな尻尾だぞ(尻尾でなで回す)」

珠稀「ひぃぃっ~!!なんで、なんで!直さんの尻尾はそんなにあるのっ!?」


直「それは俺が知りたい!!(がばっ!!)…あっ?」

猫「ニャー?」


珠稀「おはよう、直さん。…って、何?(頭をやたらと撫でられる)」

直「あぁ、夢か(ケモミミの確認)。よかった…ん?微妙に残念だったな」


珠稀「ちょっ、直さん!起き抜けに何して…腰、撫でないで!太股もダメだって!うち(犬江家)では、そういうことしないってはなしあっ…やっ、ちょっと、それは…ひゃんっ!んんっ…(ドサッ)」

猫「シャーッ!!(逃げ出す)」




【どうしてこんな夢を見たか・真相編】


珠稀「……(兄貴のいる我が家での行為は阻止出来たけど、大切な何かを失った気がする)」


直「(猫を抱き上げ)友だちから預かってるんだっけ?」

珠稀「…昨日の夜、説明しましたよね(膨れっ面)」

直「(わざとらしい敬語!)プッ…悪い悪い、今思い出した」

珠稀「(ジト目)本当にわかってます?それと、兄貴と何を肴にしてお酒飲んだかも、覚えてますよねぇ?」

直「もちろん。高校時代の文化祭で、黒猫メイドのコスプレしたタマの写真を肴にした(にやにや)」

珠稀「そここそ忘れてっ!?」




お粗末様でした。

…実は、お月様用だったけど、前振りが長すぎて放置していたブツ(ボソッ)。

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