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仔猫の恋  作者: くろくろ
黒猫と狐さんと小話いろいろ
50/61

黒猫しか知らない彼のこと

『ある洋菓子店』のイベント小話で、直さんが珠稀を襲ってるとこしか書いてないからそうじゃないところを書こうとして撃沈した。

【びふぉー】


珠稀、高校時代。


直「(ページをめくる)………(これ、シロなら大笑いして、姉崎なら温かな眼差しで見そうだな)」

珠稀「あれ、兄貴はここに…(直の持っている本を見て)ヒィッ!?」


直「…タマ」

珠稀「な、なおさん!それは、その…友だちに借りまして!(よりによって蓮花ちゃんから借りてたちょっとえっちなの見られるなんてどういいわけしたらいい)」

直「タマ」

珠稀「へい!(直立不動)」


直「現実の男は、ここまで自制出来ないからな?」

珠稀「はい?」


直「こんなに好きな相手に誘惑(無自覚)されて、我慢出来る男は現実にはいないからな」

珠稀「あっ、はい(注意された)」

直「だからタマも付き合うような人が出来たら、そういう気持ちがないときに挑発するようなマネはしたらいけないよ」

珠稀「…はい、わかりました(私が好きなのは。好き、なのは)」




【あふたー】


本編終了後。


直「タマ、俺ならいくらでも挑発してもいいから」

珠稀「…はい?」


直「ただし、自制はしないから珠稀の身の保証は…な?(目を細め)」

珠稀「い、いえ、間に合って、えっ、や!どこ触ってあっ…むぐぅ(ドサッ)」


暗転(笑)




【いつもの二人】


珠稀、十九才の誕生日を祝ってもらう。


珠稀「(付き合ってもうだいぶ経つし、待ち合わせ場所はホテルだし、今日こそ…)」

直「ソワソワしてどうした…あぁ、なるほど」


数分後


直「誕生日、おめでとう。さあ、好きなだけ食べればいいよ」

珠稀「そうだよね、ホテルだからってそういう意味とは限らないよね…。美味しいです、このメロン。あと、ケーキ…ありがとうございます(泣)」

直「泣くほどうれしいのか?ホテルのディナービュッフェ」




【お見通し】


直「なぁ、タマ」

珠稀「ふぁい?(もぐもぐ)」


直「珠稀の誕生日に、俺が喜ぶものをもらうわけにはいかないんだ。だから、次を楽しみにしてるな?(目を細め)」

珠稀「!!!むぐ、ごほっ!ゲホゲホっ!!」


直「あぁ、慌てなくてもケーキもフルーツも逃げないから安心して食べな(涼しい顔)」




【むしろお前も落ち着け】


珠稀「な、ななな直さん、あの、それって」

直「それってそりゃ、珠稀のしょ」

珠稀「いやあぁぁぁっ!?」


直「落ち着け、目立ってるから」




【妹はバレンタイン生まれ、そして兄は】


珠稀「ち、ちなみに、単純に気になるのですがっ!直さんの誕生日っていつなんですか?」

直「(この話の流れでそれって、さそ………ないな)五月五日。子どもの日」

珠稀「ごが…っ!?す、過ぎてる…過ぎてるよ…!?」


直「あー、混乱してるな。気にするな、別の日にもらうから(って、聞いてないか)」

珠稀「イベントの一つが既に終わってるなんて…(しょんぼり)」


子どもの日に『ある洋菓子店』の方に、小話投下しようとして間に合わなかったので。

従業員がロールケーキ巻いてる話だった。




【明くる日の攻防戦】


珠稀「そんなにいいものじゃありませんよ!(じりじりと後退)」

直「そんなの、ヤってみないとわからない」

珠稀「生々しいよっ!?」

直「聞いたのは、珠稀だろ?ほら!」

珠稀「み゛!?」


直「よし!勝った(うれしそう)」

珠稀「ううぅっ、だからイヤだったんだ(コントローラーを放り投げる)」


犬江家でゲームして遊ぶ二人。




【記念日】


直「はい、これ」

珠稀「はい?(小さい手提げ袋を受け取り)ありがと…はいっ!?(紙袋二度見して絶句)」


直「あぁ、タマの好みじゃないかな?でも、ガマンし」

珠稀「ガマンもなにも、これ!どうしたんですか!?(ブランド名を指す)」

直「どうしたって、今日は記念日だろ?だから、俺からのプレゼント」

珠稀「……はい?記念日?何かありましたっけ?」

直「付き合いはじめて一周年記念」

珠稀「開店記念っ!?いやいやいや、もらえませんよ!そもそも、祝うものなんですか!?」

直「えっ…祝わないものなのか?」

珠稀「……え?」


直・珠稀「「………」」


付き合うこと自体はじめてで要領がわからない珠稀と、歴代カノジョたちから強請られるまま与えてきた直さん。




【それぞれの思い】


珠稀「とにかく、受け取れません。次の誕生日に下さい(あれ、このいい方だと『来年もずっと付き合ってほしい!』っていってるのと同じ?図々しいかな)」


直「次か…(次を約束してくれるってことは、失望はさせてないってことか。よかった)いや、一年目の節目だし、受け取ってくれ」




【そして暗転】


珠稀「お付き合いって、二人でするものですよね?」

直「そうだな」

珠稀「でしたら!私も何か直さんに渡したいです!でも、私に渡せるものは今、何もないので後日改めて」

直「珠稀からもらいたいものあるんだ」


珠稀「下さ…すでにあるんですかっ!?えっ、何ですか?」

直「くれるの?」

珠稀「え…えぇ、私に渡せるものなら」


直「珠稀…(ボソッ)もう少し、警戒したら?」

珠稀「はい?(聞こえてない)」


直「いや、大丈夫。すごくうれしいよ、珠稀(ベッドまで珠稀を連れて行く)」

珠稀「へっ?あの、何を…」


直「前に宣言しといたろ?『別の日にもらう』って(妖笑)」

珠稀「あっ、えっ、何を…お腹なでないで!直もダメっ、やっ、あぅっ、ん…ぐっ(ドサッ)」


暗転(笑)




【黒猫にリボン】


直「なぁ、珠稀さん」

珠稀「なんですか(ガラガラ声)」


直「裸にネックレスのみって、意外にそそ…痛っ、枕で殴るなよ(顔が笑ってる)」


珠稀「~~~!!(赤面)」


このときに、リボンのトップ付きのネックレスをもらった。

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