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仔猫の恋  作者: くろくろ
黒猫と狐さんと小話いろいろ
47/61

洋菓子店の黒猫と狐さん(小咄集)

どうでもいい小咄まとめ。

【洋菓子店の新人さん】


店長「いらっしゃいませ」

珠稀「いい、いらっしゃいませ」


直「(噛んだ)」


課長「おっ、ママ!新しい子、入ったの?」


店長「当店ではご希望にそえそうにありません。申し訳ありませんが、別の業種のお店に」

課長「冗談だって!」

店長「(冷ややかな目)」


微笑ましそうに新人を見ていた洋菓子店店長の視線がその瞬間、冷ややかになった。




【カオス】


課長「冗談だよ~おじさん、コワくないよ~(猫なで声)」


珠稀「……(無表情でじりじりと後退)」


店長「あなたがおじさんだと、私はおばさんになるわね」

直「そんなことありませんよ」


そして、冷ややかなままの店長と、それを宥めようとする直。

カオスである。




【どのいい方でも“変人”】


直「あー…。一応、上司だからっていうのあるけど、フォローすると」

課長「おまっ!?結城、一応って…」


直「変わった人だけど、悪気はないから」


課長「おっ、ママ!新しい子、入ったの?」

店長「当店ではご希望に」


直「悪気はない。変な人だけど」

珠稀「……」


新作ケーキを見ながらの会話である。




【黒さの片鱗】


課長「ひでぇな!上司に対してその態度」

直「尊敬はしていますよ」


課長「おっ、そうか?(照)」

直「(チョロい)」


課長「新人ちゃん、こいつこんなに爽やかそうに笑うけど、中身は真っ黒というか、ドロドロしてるから見た目に騙されちゃダメだよ?」


直「(違った、イヤがらせする気満々だった))


課長「あと、カノジョの話題になるとデロデロになる。可愛げのない黒猫みたいだっていってるわりに」


珠稀「………(ジト目)」

直「課長、ちょっと」


直「(この野郎、この間接待で若い女の子がたくさんいるお店に行ったこと、奥さんにバラしてやる)」




【いま、めのまえにいるの】


「話は聞くけどな。俺に紹介してくれないし、写メも見せてくれないんだぜ?写メぐらい、あいつは平然とカノジョに無断で撮ってるだろうにヒドいよな」


珠稀「………(ジト目)」

直「(写メは撮ってない。

だから、そんなに冷たい目で見ないでくれ)」


課長「会わせてくれないってことは…あっ!すごい可愛い子だとか!そりゃ、見せたくないよなぁ!はははっ!」


直「(いえ、今目の前にいます)」




【はじめまして】


店長「この子は犬江さん。四月から、ここで働いてもらっているの」


珠稀「犬江です。よろしくお願いします」


課長「よく買い物に来るからよろしくね、犬江ちゃん!」

直「(犬江“ちゃん”?)」


珠稀「……(じーっ)」

直「ん?」


珠稀「はじめまして、よろしくお願いします(ペコ)」

直「はじっ!?(ガーン)」


店長「(あれだけハードルが上がれば、いい出せないわよね)」


店長の眼差しが生温い。




【まだ付き合う前だったし!】


課長「犬江ちゃんって、カレシいるのー?」


店長「これ、セクハラで訴えられないかしら」

直「職場が違いますからムリかと」


店長「犬江さん、答えなくてもいいのよ」


直「(いってくれてもいいのに)」


珠稀「……(どうしよう)」


課長「そういえば、泣きながら来た女の子と、その子を泣かしときながら平然と来店した男って、どっちかまた来店したの?男の方が来てたら俺、説教してやろうかなー」


珠稀「泣かされてな…あっ」


店長「(つられた)」

直「(引っ掛かった)」


課長「へ~、ふぅ~ん?(ニヤニヤ)」


珠稀「(あわあわ)」

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