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仔猫の恋  作者: くろくろ
狐と黒猫の攻防戦
37/61

禁欲します。

side.N。泣く泣く(笑)

「青少年保護育成条例」


美織は別に、法学部出身ではない。

もちろん、志良と直もそうである。


「淫行条例の方がわかりやすいんじゃないか?」


ケラケラ笑う志良はそう恋人の言葉に付け加えて、カルピスサワーを煽る。

女子か。


「私が何をいいたいか、わかるわよね?」


一応、まとまるところにまとまったため、報告したらこれである。

彼女の身内(美織は違う)にいうべきことではないが、アルコールが入ったのと、浮かれたせいで口を滑らせた直が全面的に悪い。

仕事で疲れたときに、落ち着く場所(犬江家)で飲酒をすれば、だいたい自分がやらかすことぐらい把握出来そうなものなのに、大失態であった。


さて、反省は後回しにして、問題は据わった目が斜め向かいから直に標準をヒタリと合わせていることである。

残念ながら、十人中八人が振り返る美女に見られても直は寒気ぐらいしか感じなかった。

…関係ないが、わざわざ振り向かない二人は直と志良である。


「だいたいは」

「なら、約束しなさい。『押し倒さない・誑かさない・急かして泣かさない』」


避難訓練なら『押すな・しゃべるな・慌てるな』である。

あと、『誑かさない』って何だ。


「で、破ったら?」


美織は無言で志良が買って来た焼き鳥を咥え、串を引き抜く。

さっきまでネギと鶏もも肉を貫いていた串を逆手に持ち、それを振り下ろす仕草をした。

躊躇のない動きに、直と関係のない志良は震え上がる。


「…わかったわね」


どこを突き刺す気か聞きたくないが、笑顔の仮面の下で冷や汗を流す直はこれ以上、口を開かなかった。

未成年(未婚の18才未満)にイヤらしいことしちゃいけません!って、珠稀っ!?(当時18才、高校生)

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