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仔猫の恋  作者: くろくろ
狐と黒猫の攻防戦
36/61

誘惑します!

side.T。どうでもいいが、キスの話。

「あれ?雰囲気…変わってないなぁ!」


「ど、どういう意味っ!?」


告白の結果報告をしたら、これである。


「いやー、お付き合いはじめたんでしょ?早速、ヤったんじゃないかって思ったんだけど」


「やるって何を」


「き」

「ひやあぁぁぁっ!?」


「…こんだけで何をいわれるか想像付くくらいだから、興味はあるでしょ?」


「まっ、まあ…。と、いうか!蓮花ちゃんの今まで付き合って来た人って」


「思い出させないで」


ますます蓮花の闇が深くなる(大げさ)。


「すぐにがっつく男もいるってこと。…まあ、相手も正常な男で経験値もそれなりにあるんなら、早々に覚悟しといた方がいいんじゃない?」


撫でられて喜んでる場合じゃない。

猫じゃあるまいし。


「いくらなんでも、手を出さないなんて異常よ。もしくは、“好き”の意味が違うか」


「恋愛感情じゃない、愛玩動物的な“好き”?」


「そこまではいってないけど…」


彼の中では、何だかんだいってもまだ“仔猫”なのだと思い、珠稀は慌てた。


「ど、どうすればいいっ!?」


「う~ん。じゃあ、こっちからさり気なく誘惑してみたら?『心の準備が出来てます』って、意味にもなるだろうし」


サラッと蓮花が提案したのは、だいぶ珠稀にはハードルが高いものだった。

躊躇ちゅうちょする珠稀は、聞かなきゃいいのに、恐る恐るそれでもダメだった場合のことを聞いてしまう。


「…もし、それで手を出してもらえなかったら?」


「それじゃあ、“好きの意味が違った”って、諦めた方がいいんじゃないかな?」

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