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戦国を歩く〜異〜  作者: 柚紀
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城下

指をさす方向を見た俺は更に驚いた、なんと本丸であろうところの屋根の上が黄金色に輝いていて更にその光の周りを黒い物体がうじゃうじゃと所狭しと蠢いているではないか。恐らくはあの物体は今城内にいる化け物なのだろうが、これから織田が挑む稲葉山の状況は厳しく今の自軍の対策では勝利は厳しいと判断した。

「篠、すまないが城下町に戻ってつつじたちの報告を聞いた後にすぐに尾張に、いや葵にこのことを報告しにいってきてくれないか」

「了解しました、報告を聞き次第尾張に戻ります。ですが、ご主人様たちはどのくらいご滞在しますか?」

「・・・・・そうだな、あと2日くらいこっちで色々探ってから戻るよ」

「了解です。でもくれぐれも無理はしないでくださいね?」

「あぁわかっているよ・・・・・よ、そろそろ町に戻るか」

 そういって俺たちは来た道を戻り無事に城下町に帰り着いた。


 その日の夕刻につつじたちと合流して宿についた俺たちは風呂に入り、晩飯を食べてから報告会に入った。つつじたちの班は主に城下の様子や異変がないかの聞き込みがメインだったが城下はとくには変わった様子もなく、住んでいる人たちに聞き込みをしても特に変わったことは最近なかったとのこと。次に俺たちの報告をした、まぁ予想通りの驚きようだった・・・・まぁさもありなん、普通ではない状況のオンパレードだったから予想外の連続、話をしていくにつれみんなの顔色がどんどん悪くなってくる。

「それってかなり危険な状況じゃないですか!」

 話し終わって第一声をあげたのはつつじだった、うっすらと目の端に涙を蓄えながらの第一声だった。

「私たちはそんな相手に勝てるのでしょうか・・・・・・」

 絶望的な状況に顔を俯かせながらさつきがつづく、この言葉で重い空気が更に重苦しく体にのしかかってきた・・・・俺は手を叩いて

「はい、いったんこの話は終了!」

 と、少しだけ明るい声で宣言した。そして間髪入れずに

「この件はいったん葵に預けるとして俺たちは俺たちでできることを考えよう!それで絶対に茜の城を取り戻そう」

 俺のこの言葉で少しだけ部屋の中は明るくなった、その後お茶を一杯だけ飲んで篠を見送って俺たちはそれぞれ眠れぬ夜に入ったのであった。


 

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