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戦国を歩く〜異〜  作者: 柚紀
26/27

稲葉山~城下潜入作戦・前編~

翌日の出立は、はやく日が昇るよりも早い時間に立つことにした・・・・・


「あの、隼人様・・・・茜ちゃんを起こさずに出ちゃって本当によかったんでしょうか?朝起きてわたしたちがいなかったらたぶん心配しちゃうんじゃないですかね」

 城下を出てしばらくしてつつじが心配そうに話しかけてくる。

「あぁ、そのことなら大丈夫だ・・・一応、環に世話は任せてあるし。あとは柊さんや蓮華にも時々様子を伺ってもらうように頼んでるからね」

「それはそうなんですけど・・・・・きっと寂しがりますよ?茜ちゃん、隼人様にかなり懐いてますから」

「・・・・・・それは、そうなんだけど。でも、だからといって今の美濃に茜を連れていけるわけないだろ、どんな危険があるかわからないし」

「す、すいません。隼人様の考えを察しられずに色々言っちゃって・・・・」

 俺の考えを話すとつつじは納得したように軽くうなずいてから頭を下げてきた。

「いいよ、いいよ・・・・それよりも茜のために少しでも早く任務をやり遂げて無事に帰ろう!」

「「はい!」」

 つつじとさつきは声を揃えて賛同してくれた、それから俺たちは少しだけスピードを上げて美濃に向かって歩いて行った・・・・・・。


 美濃に到着するころには空は黄昏時で今にも闇に消えてしまいそうな夕焼け色をしていた・・・・/禍時まがときに入る前に美濃の城下に入れたのは幸運だった。俺たちは早足に宿を探し、しばらくの拠点となる場所を確保したのだった。一つの懸念として考えてた城下の状況は普通で化け物が跋扈していることもなく杞憂に終わった・・・・・俺たちはそろって宿のご飯を食べて、風呂に入り、早めの就寝をとるのであった。

そして翌日、俺たちは二班に分かれて情報収集をすることにした。俺と篠、つつじとさつき・・・・という具合に班分けをした、若干つつじとさつきは不満有り気な顔をしていたが俺的にはバランスがよく取れていると感じたのでそのままでいくことにした。

「じゃあ、隼人様!いってきます!」

「隼人様たちも気をつけて下さいね」

 つつじとさつきとそれぞれと激励しあって別れた・・・・・俺と篠はとりあえず城門前を遠くから観察しようと移動した。

「城門前・・・・・誰もいないが、しまってるな」

「はい、そうですね・・・・・・私が偵察に潜入しましょうか?」

 そういって身構える篠を手で制しながら

「いや・・・・今はやめておこう。それよりも他に移動しながら城内をのぞける場所を探そう」

 そういって篠とゆっくりその場を離れて城の周りを観察していると、

「ご主人様、あの山の中からなら中の様子を観察できる場所がありそうです」

 篠が指さす先の山を見ると確かに位置的に稲葉山城からも遠くなく、うまくいけば中を見れるポイントもありそうな感じがした・・・・俺たちは城下の商店で少しだけ装備を整えて山に向かった。

「なかなかに道が荒れてるな・・・・篠、大丈夫か・」

「はい、私はこういう道には慣れているので大丈夫です。それよりも、私が前を行きましょうか?」

「いや・・・・ここは俺が前で道を切り開くよ。篠は周りの気配を探って危険がないかを報告してほしい、俺よりも気配を探ったりとか危険探知の能力が長けてるわけだしね!ここは適材適所って感じで」

「了解しました、ご主人様に危険がないように私が・・・・私がご主人様を守ります」

「うん、お願いね!」

そうお願いして俺は再び藪道を切り開いていった、太陽の位置で場所を確認しながら稲葉山城に向けてひたすら藪道を切り開く・・・・しばらくすると木々の奥に明かりが広がっているのが見えた。俺たちは慎重にかつスピーディーに明かりに向かって進みようやく森を抜けあたりを見渡した、するとどういうことでしょう。目の前には二の丸の庭を一望できるポイントではありませんか・・・・・庭には狂暴そうな化け物がうじゃうじゃと、今にも門を打ち破って城下に流れ出てもおかしくない雰囲気。

「・・・・・こりゃあヤベェな」

 つい口から出てしまった。隣にいる篠もさすがにこの光景をみて絶句している、そうしてたちつくしていると俺たちの存在に気付いた一匹の化け物が俺たちのいるところにとびかかってこようと向かってきた・・・・・がしかし、突如その化け物は何かにぶつかるように急に止まってそのまま倒れこんだ、よく見ると稲葉山城周辺が薄い光の壁に覆われているようだった・・・・・

「なるほど、この光の壁のおかげで化け物が城下に降りられなくしているのか・・・・・でもどうやってこんな壁を」

 俺がそう考えながら観察していると、となりの篠が

「ご主人様!あれを」

 と、指さしていた方向を見ると驚きの光景があった・・・・

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