束の間のひととき
一夜城の完成を葵に報告した俺たちは新たな仲間としてさつきを迎え入れた。今回の功績により幾ばくかの報酬をもらった俺たちは部隊内だけの小さな宴をした・・・・・それから数日後、俺はお昼を食べにすみれと焼き魚定食を食べに大衆食堂に向かっていた。
「やっぱ海が近いからかな、魚がおいしいよな?」
「そうじゃの、駿河もそうじゃったがやはり海が近いから魚の鮮度がいいからの、そういえばお前様はこっちに来てから焼き魚定食ばかりじゃな」
「いやさ、今まで肉ばかり食べてたんだけどね、こっちにきて魚ってこんなに美味しいんだって気付いてそれからハマっちゃった」
そんな話をしている間に到着した俺たちはのれんをくぐって中に入った
「あ、俺は焼き魚定食で・・・・すみれはどうする?」
「そうじゃの、わしも焼き魚定食するかの」
注文を済ませてそれほど間もあけずに運ばれてきた、焼き立てホカホカの焼き魚。
「うまそーじゃあ、いただきます」
「うむ、いただくのじゃ」
そういうと俺たちは定食を食べ始めた、箸を皮に押あてて身をほぐす。すると更に焼き魚の香ばしい香りが広がり湯気が上がる・・・・・俺は我慢できなくなって一口大にさいて頬張る。すると口の中にじゅわっと肉汁が広がって幸せになる。
「お前様はほんに美味しそうに食すの」
すみれが笑いをこぼしながら呟いた。
「そりゃ実際すごく美味しいからだよ、こう口に入れた瞬間にじゅわっと」
「まぁ、たしかに美味しくはあるがの、そこまでの感想は抱かないぞ」
すみれは苦笑いしながらそういうとまた食事を再開した、それからもくもくと魚の味に舌鼓をつちながら完食した。
「ごちそうさまでした」
すみれと一緒に手を合わせて頭を下げた、それから俺たちはお会計を済ませて市に繰り出すのだった。




