一夜城~敵大将を抱いて~
少女を抱きかかえながら数十分歩くとようやく築城中の城に到着した。俺の到着を確認したつつじたちが城から勢いよく出てきて無事を喜んでくれた。
「おかえりなさいませ隼人様!ご無事で何よりです」
「あぁ、ありがとうな、つつじ、さつき」
そう俺がお礼をいうと二人が声を合わせて返事をしたそれから何かが気になっている風な二人の視線に気づきその先を追いかけると俺の胸のあたりをみていた、
「ん?どうした?」
「いや、あの・・・・その」
俺はつつじたちが指さす先を目で追うとそこには俺に抱かれている女の子だった。
「あぁ、この子か。この子は敵方の大将だよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
俺の発言で一瞬場の空気が凍る。そして数十秒後
「えーーーーーーーーーーーーっ」
周りの空気が揺れた
「な、な、な、なんで敵の大将なんて抱いてるんですか!たしか化け物になったって言ってたじゃないですか」
周りが唖然としてる中に一番に反応したのはさつきだった
「そうだね、そういえばさつきには言ってなかったっけ?俺の使命ってやつを・・・・」
「・・・・・使命?使命ってなんですか?」
どこかからゴクリっと唾をのむ音が聞こえて周りを見渡すと今さっきまでフリーズしていた周りの人たちが俺の返答をきこうとこっちに意識を集中している様があった、俺は少し深呼吸をしてさつきに向き直って返事をすることにした。
「俺の使命は、化け物になった人を元に戻すこと・・・・また、その技を才能のある人たちに伝えていくこと、その原因である魔魂者の調査と討伐だな」
そう俺が答えてさつきの顔とその周りの人たちの顔を見ると、いまいち理解できていない様子だった。するとさつきが
「あの隼人様、魔魂者ってなんですか?」
と質問を続けた、俺は理解を広げるように質問に答えることにした
「魔魂者とは、この世界の闇を司る者たちのことだよ。どこから現れてどんなやつらかはいまだ判明してないからその被害者に話を聞いてその情報を集めているところだな。その魔魂者と接触したものは後に化け物に変貌することは今までの調査の結果わかっている、接触したものの負の感情を増幅して化け物にしているらしい」
「・・・・そんな、そんなものたちがいるんですか・・・・・でも、隼人様はどうやってそんな化け物になってしまった人たちを元に戻しているんですか?」
「それはな、俺がその魔魂者と対なる血統と技を会得しているからなんだ・・・・魂を導く者、それが俺の血統の力だ。さらにその血統の力をよりよく発揮するための剣技、体術を駆使することによって化け物になってしまったものたちを元に戻しているんだ」
「・・・・と、いうことは隼人様はこの世界にとってもすごく貴重な方なのですね」
そういったさつきは深々と頭を下げた
「ちょっ・・・待った、さつき待って」
俺は慌ててさつきに頭を上げさせた
「俺はそんなにすごい人間じゃないから!」
「・・・・・しかし」
「いいから!それからね、俺の使命はもうひとつ・・・・その才能を有するものを見つけることと、その才能を持つものに技を教え鍛えいずれ来るであろう魔魂者たちとの本格的な戦いに備えること」
俺が言い終えて周りをみると皆々様々な顔をしていた、後にあるであろう戦いに不安な顔や俺に期待をしている感じなまなざし・・・・様々だった、すると
「・・・・・んっ」
「あ、隼人様・・・・その人起きそうですよ」
さつきの言葉でその抱いている子を見ると今にも目覚めそうにしていた




