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目が覚めた視界に映ったのは見慣れない天井だった。

白、ベージュ?といった自宅とはかけ離れた色合いで、

そんな天井を眺めながら、記憶を辿ってみる。


最後の記憶は、幼馴染の実証試験に立ち会った記憶で終わっている。


何かトラブルが起こったのだろうか?と考えるが、まぁ自分が意識がない以上

聞いてみたほうが間違いないと考えて、幼馴染のレイナが主任であるので

説明くらいはするだろうと期待して待つことにした。


暇な時間が手に入っている以上、いろいろ考えてしまうのは仕方ないと思うが、

レイナの実験と言うものは、僕の昔からの特殊体質?人によっては幽霊と

言うものが見えて、さらに見えるだけでなく触れたり色々と持って来たり。

 

すさまじく怪しい、ほぼ信じてもらえない環境を持っていたということだ。


レイナだけは真面目に受け取って、何か理由があると確信していた。

以来、17歳の今まで幼少期から携わることになった、と言うか

自分の研究室を持つほどになったのだが。


その研究室が招待された実験をしていた、位相空間エネルギー研究室と言う、

よくわからないけど、空間の何かを共鳴させたエネルギーを取り出す?

らしい。


思い出した・エネルギーの暴走が起こって、対策が打てないけど、

原因不明で収まったらしいってとこまでは、想い出せた気がする。


いやいや・・・なんか逆切れされた気がするぞ?


綺麗なやつほど怒ったら怖いってマジだよねって思うよ・・慣れてるけどさ。


サポートBOTからメッセージが入ってきた。

面会?診察?両方が同時に来ていたので、面倒なので一緒にどうぞって受けてみた。


真っ先に入って来たのはレイナだった。


「生きてる?」といきなりなセリフだよねぇ。

死んでたら病院じゃなくて違うとこにいるだろ。と思おうが、まぁいいかな。


それより気になったのは、周りの友人達や、スタッフの人たちは

無事だったんだろうかって思ったのが先だった。


「レイナみんなは?」


それで理解したんだろうレイナは「あんた以外は全く問題ないわよ!」

その言葉に安心して、睡魔が襲って来た。

 

「すまん、寝る!」

また闇に呑まれていった。


・・・・・・・・・・・・


夢を見た

(和音君すまないね、ちょっと迷惑掛けちゃったけど)

(近いうちに会えると思うので、その時までよろしく!!)


すごい嫌な夢を見た気がして嫌な汗をびっしりかいて目が覚めた。


目が覚めたら知らない人が一杯で、警戒心が先に立った。

レイナはいい、僕の研究室のスタッフや、管理人もいい。


残りの人たちって誰だ?てのが20人くらい居た。


その中でも偉そうなおっさんが「君が位相世界探究所主任管理者の和音君だね?」

と聞いてきたんで、まぁ事実なんで頷いておいた。


そのおっさんが今回のエネルギー抽出実験はどうだこうだ言って来たんで、

「僕はただの招待客で部外者なんですけど?」と言ってみたら、

レイナと何か話をして何か言い合ってる雰囲気があったけど、

一応解放された様な感じになったんだが、何か変な視線が粘つくように来て、

厄介ごとの予感が・・・。



3日ほど精密検査を受けて、異常無しということで自分のコンパートメントに

やっと帰れて一息ついて、一応ちゃんと思い返してみることにした。


意識が無くなるまでは覚えてるし、実験の経過も覚えてる。・・が

実験でのエネルギー暴走が終息するときに、確かに影を見た。


昔から見ていた楕円形で約3メートル程の影を。


それも自分に重なって来たのを覚えてるのだが、果たしてそれがなんなのかが

分からないけど、そのおかげで異常事態が収束したのはなんとなくわかっていた。


だって、ベッドの横にあれ以来ずっと居るから、関係ないとは思えないよなぁ。


気になり過ぎってのもなんだが、気になる・・・

それになんか変な感じがする。単なる影だったのに色がついてるような、

体調確認のために散歩に行ったりしたが、他にも影のようなのが結構いた。


なんとなくだが影って感じではなくて、カプセルのように見えている。

質感が出てきたというか、実体化してるというか・・・幽霊が実体化・・

怖いわ。


まぁうちの研究所自体が、ほぼオタクの集団化してるのは自覚してる。

レイナの研究も実は、うちの研究所から派生した適当理論ではじまったのだ。


俺の(僕)って言ってた頃から、なんか見えたりしてたんで、

レイナはそれってひょっとして、異次元とか平行宇宙とかパラレルワールド?

ってすごい食いついてたんだ、それで俺の通称オタ研から真面目に理論解析して、

 まぁ研究室(第一線のエネルギー研究室)までのぼってるんだけど、


この世界は、地球から移民した第一世代の植民惑星になると習ったんだけど、

第一世代って意味は、母星の人口飽和で、人口を支えられなくなったんだと。

それで恒星系の地球化工作に適してる惑星をいくつか改造しようとしたらしい。


第二惑星と第四惑星を地球化しようとしたらしいのだが、

結局大気組成と重力による酸素エリアを維持できなくて失敗したらしい。

歴史の教科書に載ってるよね。


それで人口が母星でどうしようもなくなってしまいそうだって、

移民船団(すごい優遇しますから博打して賭けてくれ)

と言うすごい条件で移民を募って船団で送り出したんですね。


100億近かった人口が、30億にまでなった地球は、それは楽に惑星国家を維持

出来たってのは後の話で、


移民船団がどうなったかって言うのは、それぞれ運もあって全てを把握出来ないのは

仕方ない事であると思う。


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