表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
春夏秋冬  作者: ユイ
4/4

三話 前半

今日も私達は晴れた空の下の屋上に集まっていた。


「桜井くんは部活入ってるんですか?」


「俺は入ってない。」


「春奇部活やったことないもんな。」


え、それはまた凄いことを聞いてしまった。


私が入ってる文学部に入ってくれないかな。


「じゃあ放課後みんなで部活見学しませんか?」


「いいねー!春奇のためにもなるし行こうか。」


「勝手に決めんな。」


んー、桜井くん乗り気じゃない。


ここは雪野くんに。


「雪野くん、なんか言ってあげてください。」


「そうだな、暇潰しにもなるだろ?たまにはいいじゃん。肉食わしてやるから。」


「…しょうがねえな。」


肉で決めるんですね、桜井くん。


………。

……。

…。


〜弓道部〜


ざわざわ――…。


「桜井くん、弓道はどうですか?かっこいいです!」


「俺も入ってるしな。」


部員が来て雪野くんと一緒に、桜井くんに簡単に射ち方の説明を始めた。


桜井くんは飲み込みが早いようで、すぐに射てるようになった。


「春奇の力にあったやつがやっと見付かったよ。」


「雪野くんお疲れ様です。桜井くんそんなに力強いんですか?」


「あいつは化け物だよ…。」


「なんキロ引いてるんですか?」


「およそ20キロだよ。」


「凄いです…。」


ブチッ!!!


「弦が切れた、もういい飽きた。」


周りは静まりかえっていた。


桜井くんに合った弓のはずなのに弦が…。


桜井くんは射ち終わったのか、果てしなくつまらなさそうな顔をしてその場を離れた。


「人が多い、つまんない。」


「結局、春奇に合う弓は無いってことか。じゃあ次に行くか?」


「あぁ。」


「桜井くん、空手部はどうですか?」


「空手?」


「なっちゃん空手はあぶないと思うよ?」


確かに怪我するかもしれないし、それに桜井くんに怪我してほしくない。


「そうですよね、怪我とかしたくないですよね。」


「怪我するのは相手だけどね。」


相手…?


「…本気でやんねぇから大丈夫だ。」


「え?はぁ…。」


「とりあえず行こうか。」

………。

……。

…。


〜空手部〜


「手加減しろよ?春奇。」


「わかってる。」


「桜井くん頑張ってください。」


「あぁ。」


部員が来て試合のルールを教え、試合が始まった。


「見てるとドキドキします…。」


「大丈夫だよ。よっぽどのことがなければ春奇は負けないだろうから。」


ズドッ!


春奇の前蹴りが相手の鳩尾をとらえた。


「ぐほぉ…。」


「ちゃんとやれよ。」


「てめ…。」


ブオッ バッ ビュッ


部員さんは突きや蹴りを次々と繰り出したが、桜井くんには当たらなかった。


「桜井くん組み手というよりケンカしてるみたいです。」


「顔と金的は無しなだけで他は同じだからね。」


その後も桜井くんは確実に攻撃を当てていった。


ピピーッ!!!


ホイッスルが鳴り試合が終了した。


「桜井くん圧勝でしたね。」


「たまたまだ。」


「春奇、相手の体は傷ないみたいだけどプライドはズタズタに…。」


はじっこで泣いてる…。

可哀想です…。


「桜井くん、空手部はやめましょう?」


「あぁ。」


「春奇、次行くぞ。」


「だりぃ。」


「桜井くん行きましょう?」


「わかったよ…。」


こうして私達は次の部活へ足を運んだ。




後半へ続く、、、


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ