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『お月とお星とプレスマン』

作者: 成城速記部

 お月という娘があった。お月の母は早くに亡くなってしまって、後妻の娘はお星といった。後妻は、自分の娘かわいさから、お月を亡き者にしようと、毒まんじゅうをこしらえて食べさせようとしたり、寝ているところを槍で突いたりしたが、そのたびにお星が教えたり助けたりするので、たくらみはうまくいかなかった。最後に、唐櫃に入れて土に埋めたときは、さすがにお星も助けることができず、お月にプレスマンを何本か握らせるのが精いっぱいだった。お月の唐櫃が埋められたところには、プレスマンが落ちているはずだから、それを目印に探しに出たところ、山中でプレスマンを探す娘は、とても目立つらしく、たまたま鷹狩りに来ていたお殿様の目にとまった。家来に命じて事の次第を聞き取ったお殿様は、あたりの村々に落ちているプレスマンを探すように触れを出し、御自身も馬で野山を探し回った。ほどなく、お月の唐櫃が見つかり、開けてみると、意外や意外、お月は生きていて、姉妹は再会を果たしたのだった。そこへ父親も呼ばれ、涙涙の親子の再会となったが、全員、心身の疲労で、死んでしまった。お殿様は、気の毒がって、後妻を召し出し、父娘のために墓を掘らせて、後妻も一緒に葬った。墓標には、父親の名である日輪と墨書きされたという。



教訓:生きている人間に対して、葬る、という言葉を使うとき、その者は、生き続けない。

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