日暮
いつかの君の横顔
逆光で滲んでる
琥珀色の空はグラデーション
街の喧騒をすり抜けて
駆け出した午後の影
ポケットで絡まるイヤホンが
僕らとどことなく似ている
ふたつの鼓動が重なったような音がした
きっと気の所為ではない
落ち葉の絨毯ができる秋の上を
君と一緒に踏み鳴らして歩いていきたい
瞬きのたび焼きついていけばいい
逆光で滲んでる
君の横顔をパシャリ
帰り道の商店街は
オレンジ色の光が飾っていた
明日もこうだといいねってさ
繋いだ手の温かさは
少し照れくさいものだった
季節が巡れば
葉は色褪せるけど
僕らの想いは褪せるどころか
色づいてく
いつかの君の横顔
逆光で滲んでる
琥珀色の空はグラデーション
街の喧騒をすり抜けて
駆け出した午後の影




