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【本編完結】異世界男の娘【連載版】  作者: 物部K
魔法学園入学~王都の危機

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王都虫騒動、アカネの奮闘

Side ???


「ふぇっふぇっふぇ、奴らめ、今に見ておれ…」


「貴様、何をしておる!?」


「これはこれは、聖獣様じゃないかい」


「自分が何をしているのか、理解しておるのだろうな!?」


「理解しておるとも、聖樹の力であの国を亡ぼすのじゃ」


「貴様ぁ!」



聖獣の爪が老婆を襲うも、老婆の身体が無数の虫になる。



『ふぇっふぇっふぇ、もうあたしの身は滅びておるよ!聖樹と共にな!!』


「くそっ、このような羽虫ごときに!ちぃっ…!!」


『いかに聖獣といえど、そのような虫には無力!ひゃっはっはっは!』


「止めてみせる!貴様のような枯れ木の野望など、止めてみせるっ!!」


『ひゃっはっはっは!』




「くそっ、聖樹が!せめて、種だけでも!!」


「聖獣様!一体何がっ!?」


「枯れ木の老婆が聖樹の力を吸い取り、虫と化した!

この国の王都がまずい!

急ぎ、里を出て、王都を守れ!我も種を回収次第すぐに行く!!」


『はっ!』




「皆の者!里はもう無駄だ!放棄して、王都へいけ!!」

「くそっ、あの者を頼るしかない!急げ!」

「我らも急ぐぞ!」






Side 王都


なんだ、この胸騒ぎは?

「お前たち、しばしここは任せるぞ」

「は?どちらに?」

「リリーのところだ。なにか嫌な予感がする」

「仕事はまだあるのですぞ!」

「ええい、ならこっちに持ってこい!俺はいく!」



俺は廊下を急ぎ足で歩き、リリーの下に急ぐ。

廊下の窓から空を見る。なんだ、あれは!?黒い雲がくる!早い!


前方と後方の窓が割れる。


『ひゃっはっはっは!このような国、滅んでしまえ!!』


「その声は、枯れ木の老婆か!約定を破る気か!?」


『元はと言えば、貴様の息子が悪いんじゃ!!』


「俺の息子が、何をしたというんだ!」


『我が夫を殺しよったんじゃ!!』


「なに!?だが、理由があるはずだ!

そもそも、この国に来たなどと、報告を受けていないぞっ!くそっ!!」


『もう理由などと、どうでもよいのじゃ!我とともに滅べ!!』


「くそっ、数が多い!リリーを守らなければ!!」


『それほどに、あの女が大事か!我と同じ悲しみを背負え!!』


「くそおおおお!!」






Side アカネ


なにっ!?緊急アラート!?


「ドール!何があったの!?」


『現在、王都が無数の毒を持つ虫に襲われていマス!

対処にダモナー隊、ドール隊を可能な限り出動させていマス!』


「わかったわ、毒虫ね!

こちらで対処に使えそうなものを急いで作るわ!

今は耐えて!」



緊急アラートにアンナちゃんが顔を出す。



「お姉さま!」


「アンナちゃん、ごめん!

緊急事態よっ!魔力の供給を出来る限りお願い!!」


「わかりました!!」



このままじゃまずい、彼らを呼び戻さないと!間に合って、カオル!!



「ドール!

ペガサス隊の一部を魔法学園のアレク、ティナ、カオルの下に向かわせて!

ペガサス隊は最速で駆け抜けて!

虫に追われても、彼らがなんとかしてくれるわ!!」


『了解デス!ペガサス小隊アイン、出動!

最速で魔法学園のアレク、ティナ、カオル様の下へ!虫は振りキレ!!』



虫どもに対応中のダモナーとドールたちに使える武器を渡さないと…

このままでは効率が悪い。



「ドールは機械人形だから、虫には負けない。

ダモナーは私の想像した妖精だから、そもそも生物として関係ない…

使える武器、広範囲を一気に焼き払う、火炎放射器!!」



私は急ぎコアを操作し、火炎放射器を生成する。

ガスボンベも一緒に大量に生成する。



「ドール!ドール隊を一部戻して!装備を用意したわ!!」


『了解デス!

ドール小隊エース、戻りなサイ!アカネ様が装備を用意シタ!』


「順次、作っていくわ!ダモナー隊にも重装備形態で持たせて!」


『了解デス!

ダモナー小隊スクエア、戻りなサイ!アカネ様が重装備を用意シタ!』



火炎放射器は現代兵器だからか、魔力の消費が大きい。

魔力消費をできるだけ抑えて、市民も巻き込んで毒虫に対処したい。

そんなとき、一人のドールが名案を出す。



「くそっ、魔力の負担が大きい!

可能なら市民にも使えて、魔力消費が軽いもの…!」


『アカネ様!殺虫剤が有効か試してきたいと思いマス。許可ヲ!』


「その手があったか!行きなさいっ!

有効なら市民に配るために、コアへの接続権限を限定的に与えるわっ!

ドール小隊のハートも使いなさい!」


『アカネ様!

殺虫剤の有効性を確認!ドール小隊ハートと共に市民へ配布しマス!』


「わかったわ!

ドール小隊ハートにコアへの限定接続を許可!殺虫剤を配り続けなさい!」



あの虫どもには毒性があるから、一部のドールたちに薬を作らせている。



「ドール!虫どもの毒性はわかった!?」


『現在確認中デス!聖樹の魔力を確認!これを基に対応薬の生成を開始しマス!』


「薬は有効で、かつ安全かを絶対に確認して!

急ぎだけど、あなたたちになら可能よ!助かる命があるなら助けるわよ!」


『はい!』



まずい、王城に虫どもが集中している。

王様とリリーさんが危険だ。救助に向かわせないと。



「ドール!

ダモナー小隊トライとサークルとクロスに殺虫大缶を持たせて、王城に突入!

王様とリリーさんの救助を最優先!」


『了解デス!

ダモナー小隊トライ、サークル、クロス戻レ!殺虫大缶を装備!

王城に突入し、王と王妃の救助を最優先にセヨ!』



くそっ、ホントに虫どもの数が多い。補給線もしっかりしなきゃ。



「ドール!チビダモナーたちにコアへの限定接続の許可を出したわ!

各地に向かわせて、補給路を確保よ!」


『了解デス!

チビダモナー大隊へ、コアへの限定接続を許可シタ!

各地の小隊に向かい補給路を確保セヨ!』



倒れた市民を保護、そして守らなきゃ…



「ドール!ドール小隊スペードとダイヤに毒に倒れた市民の保護と護衛を!

どこかに立てこもって!」


『了解デス!

ドール小隊スペード、ダイヤ!毒に倒れた市民の保護および護衛を!

建物への避難を優先セヨ!』



空を飛んでいるから、虫どもに制空権を取られているのが痛い。

どうにかしないと…



「ドール、虫どもから制空権を取り戻したいわ。何か案はないかしら?」


『こちらの殺虫剤が地上からでは届かないのが痛いデス。

物理的、かつ広範囲をまとめて薙ぎ払える武器…


虫どもはそれほど小さくはありまセン。

長い鎖に棘が付いたフレイルを、我々がペガサスに騎乗して振り回しマス。

現状ではそれが限界かもしれまセン』


「危険だわ!

あなたたちは平気でも、ペガサスたちに被害が出るかもしれない。

許可できないわ!」


『僕たちは大丈夫だよ、マスター!

少しくらいならペガサスの自浄作用で毒も平気だから!』


「でも、聖樹の毒よ!どこまで自浄作用が効くかわからないわ!

もっといい武器を思い出すから待って!!」



くっ、このままじゃこの子たちは無理して飛び出す。

何かいい遠距離武器、思い出せ!何かあったはず!


向こうの世界での遠距離武器と言えば、銃。

でも、同士討ちが怖いし、虫どもに対して過剰火力かつ魔力コストが重すぎる。

やはり火炎放射器しかないか?

でも、さっきの報告ではガスボンベを狙われたと聞いている。


銃は銃でもエアガンはどうだろうか?

たしか、カオルの友達が凝り性でガスを使って貫通力を極限まで上げた…

とか言っていたような?

日本でも警察沙汰にもなって、禁止されるほどのもの。

あれなら有効な武器になるかしら?



カスタマイズとかが一切わからない!

けど、とにかくガスを使った貫通力の高いエアガン!


…出来た!

そこまで魔力消費は大きくない…

けど、私のあやふやなイメージのせいで使用感がわからない。



「ドール!実験的だけど、これを使って虫を撃ってみて!

まだあやふやなイメージだから、使用感から有効的な改造案を教えて!」


『了解デス!

ドール小隊クラブ、戻りなサイ!アカネ様が実験武器を作っタ!

使用感から有効な改造案を述べヨ!』



私も必死に地球産の銃のイメージを思い出す。

それをこのガスエアガンと組み合わせる。


イメージがしっかりとしないと、カスタマイズがうまくいかない…

魔力消費も自然と大きくなる。



『こちら、クラブ!実験武器の有効性を確認!

可能であれば、連射性と長距離射程を求ム!貫通力は十分!』


「ありがとう、わかったわ!」



連射性はなんかボトルみたいの付けていたわね、あの子。

長距離射程か。

もっとガスが漏れないようにして、銃口をもっと細く鋭く…!


コアの生成一覧にガスボトルエアガンってのが出てきた!

イメージが固まったみたい。

魔力消費もかなり少ない、これなら!



「ドール!ガスボトルエアガンが出来たわ!これをクラブに!」


『ドール小隊クラブ、実験武器が完成シタ!取りに戻レ!』



これが有効なら正式配備にして、地上から制空権を取り戻す!



『こちら、クラブ!

素晴らしいデス、アカネ様!虫どもを一掃出来る勢いデス!』


「よし、ドール!ドール小隊キング、クィーン、ジャックに正式配備!

チビダモナーたちに補給を任せて、地上から制空権を取り戻せ!」


『了解デス!

ドール小隊キング、クィーン、ジャック、『聞いた』ナ!?

ガスボトルエアガンを正式配備!

チビダモナーたちに補給を任せて、制空権を取り戻すまでぶっ放セ!』



これで外の虫どもは一気に数を減らせるはず。

それでも、あの数は厳しいか?

だけど…


あの王城の虫どもの数では、殺虫剤で広範囲での処理が今は有効的だろう。

多少、威力が弱くとも面制圧は大事だ。

王城にも助けに行かせたいけど、もう出せるコマがない。




カオル、お願い。間に合って!

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