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【本編完結】異世界男の娘【連載版】  作者: 物部K
魔法学園入学~王都の危機

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対決 後輩冒険者!恐怖の暗闇

体調不良で時間がかってしまいました!なので、頑張って三話分連投します!

一投目!

Side 冒険者


「黄金の爪主催!対決 後輩冒険者ー!!」

「きゃああああ、かっこいいいい!!」

「(どんどんぱふぱふー♪)」

「がんばれー」


「いや、なんすか?先輩これ?」

「ぼくら、なんのためにこんなところに呼び出されたんすか?」


「では、ルールを説明をしまーす!いえーい!!」


「話を聞いてくださいよ、先輩!!」

「これはあれだ、たぶん。ほら、あの『黄金商会』の…」


「これからお前たち『湖面の風』と『風竜の角』の二パーティには…

あることで対決してもらいまーす!」


「はあ、もういいっすよ。で、対決っと…」

「なにして対決するんすか?」


「対決内容はもう見えているだろうが、お前ら。

ここで泳ぐんだよ!

早く向こう岸についたパーティの勝ちです!!」


「うげっ、俺泳げないぞ…」

「ははっ、こりゃ勝ったな。湖育ちの俺たち有利じゃねーか」


「ルールは魔法の使用あり、妨害はなしです!負けた方には、罰ゲームです!!」


「ふざけんなー!横暴だー!」

「絶対に負けらんねえ…」


「では、両パーティ、着替えてきてください!

作戦タイムも含めていますので、時間になったら集合です!

ほら、ダモナーについてけ!」



「こっちなんダモナー!」


「ええ、マジで容赦なしの対決じゃん…」

「お前ら、着替えてさっさと身体あっためろ!」






「いやー、楽しみですねー!ねっ、ディーノ様!」

「いや、俺はこういう場に出るタイプじゃないんだが?」

「いいじゃないっすかー!たまにはこういう交流も大事っすよ?」

「お前なあ。…俺のファンに刺されるなよ?」

「急に怖いこと言わないでくださいよ!!」






「時間になりました!お互いに水着姿が筋肉に似合いますねー!!」


「筋肉が水着に似合うって言うのかな?まあ、いい。もうお前の好きにしろ…」


「先ほどもルールは説明しましたが、もう一度!

魔法あり、妨害はなしです!

水場での妨害は危険なので、反則としています!」


「その辺はしっかりとしているんだな」




「くっそ、普通にやったらまったく勝てる気がしない…」

「はははっ!なんだ、苦しまぎれに杖なんか持ち出してよお!

俺たちの勝ちは決まったな!!」



「では、両者位置について!」


「くそっ、死ぬ気で『走れよ』お前ら!」

「はっ?『走る』?何言ってんだ?」




「開始いいいい!!」


「水面よ!我らに道を示せ!!」

「いくぞ!おめーらって、ええええ!?」



「ほお?水がきれいに割れて道が出来たな?

あとは走るだけだが…

果たして、魔力がもつかな?」



「うおおおお!」

「くそっ、急げ!」


「ほら、次だ、走れ!」

「急げ、出遅れてるぞ!!」


「よし、お前で最後だ!」

「急げええええ!」


「魔力が、もう、もちそうにない、早く…」

「まだかよおおおお!!」


「うおおおおしゃああああ!!」

「ああああああああ!」



「勝負あり!勝者、風竜の角!!」

「最後は意地の差だったな。よく魔力がもったもんだ…」






「じゃあ、敗者の湖面の風は罰ゲームな?」

「はあ。それで、なんなんすか。罰ゲームって?」




「罰ゲームの内容を発表する!!」

「この人うるっさ…」




「廃旅館一泊二日!!!!」

『はっ?』






Side 湖面の風


「なあ~、ジン。ハイリョカンってなんだあ?」


俺に質問してくるのは、双剣使いのカイトだ。


「知るかよ…」

「ハイってくらいだから、なんか高いって意味なんじゃないか?」


斥候のヨルが自身の予想を言う。


「リョカンって、あれだろ?宿屋のことだろ?

高級宿屋ってことか?それがなんで、罰になるんだよ…」


大剣使いのソルが、意味が分からないと言い出す。


「『黄金商会』の罰が普通じゃないってことだけはたしかだ」


リーダーである、俺ことジンはあの商会の罰が普通ではないことを注意する。




「なんで陽が落ちてから集合なんだよ、休みてえよ。なあ、ジン」


「うるせえ、それすら罰なんだろ。カイト」


「まったく、いやになるね。あの先輩は」


「ヨル、口には気をつけろ。

あんなテンションの高い先輩には近づいちゃいけなかったんだ」


「ソル、お前も先輩に嫌気差してんじゃねーか」




俺たちは言われた通りの家屋の扉を開けて、地下に移動する。

地下に抜けると、一見爽やかに見える林に出たが、どこか恐怖感を煽ってくる。

この時点で嫌な予感がしていたが、俺たちは林の先に見える旅館に移動する。


旅館の前には機械人形のドールさんがいた。

以前は依頼の最中だったから気にならなかったけど…

暗い中でポツンと佇んでいると、めっちゃ怖え。




俺たちが若干ビビっていると、ドールさんが今回の趣旨を話してくれる。




『皆様、いらっしゃいマセ。

本日は当旅館にお越しくださり、ありがとうございマス。

こちらの旅館は、とある事故が多発したために長らく使用を禁止とマスターご自身が宣言した旅館でございマス。

そんな旅館を勇気あるあなた方が利用すると聞き、マスターは悩みに悩みぬいて、使用を許可してくださりまシタ。

では、当旅館をお楽しみくだサイ』



「…」

「え?ハイリョカンって、まさか、そっち?!」

「廃れる、とかの方のハイだったかー…」

「俺らここに泊んの!?ちょ、先輩!?ざけんなああああ!」


『では、どうぞ。こちらへ。

私どもも、基本的にはこちらには近づきませんので…

中での問題には関与いたしまセン』


「…」

「ま、マジっすか?」

「泣きてえ」

「先輩、この恨みはいつか晴らすっすからねええええ!!」




そして、俺たちは旅館の中に足を踏み入れた。

先輩たちの話に聞いていた通りに靴を預ける。

俺はドールさんにどの部屋に行けばいいのか、と聞くために振り返った。


振り返ったら、ドールさんに青い炎がまとわりついていた。

その炎はまるでドールさんを蝕むかのようにじわり、じわりと這うかのように動き回り、最後に、ガシャっと音を立てて、ドールさんがくず折れた。




『ドールさん!?』




『ミ、みな、みなさ、皆様ガタ、には…

松の、間を利用、して、シテ、いた、だきま、ス…』




「…」

「ちょ、嘘、だろ…?」

「先輩?悪ふざけにも、ほどがありますよ…?」

「もうやだああああああああ!!」




俺たちはまだドールさんの残骸を貪る青い炎に恐怖しながら…

ドールさんが言っていた松の間に向かう。



マジで怖え!何してくれてんの、あの先輩!!

部屋へ移動中、俺たちは無言だった。




「…ォォ」




「なあ?」

「ああん?」

「だ、だれもしゃべってないぞ」

「じゃあ、『なんの声』なんだよ…」




再び無言になる俺たち。

欠けてる花瓶なんか置くなよな、と俺が内心でいやになっていると…

花瓶がズズッと動いた気がした。



「な、なあ?」

「お、俺は何も見ていない」

「いや、明らかに動いたろ…」

「動くわけねーじゃん!動くわけねーじゃん!あははっ!!」



俺は欠片程度に残っていた冷静さで、危ないからと元の位置に花瓶を戻す。

振り返ると、仲間たちが俺から離れている。


どうしたんだよと声をかけようとした瞬間、俺の視界にも入ってしまった。

なんでこんなのが視界に入るんだよ。

明らかによぼよぼなおばあさんが『鏡の中』から手を軽く振っている。


視線を外してからもう一度見ると、大きな鏡の中には何も映っていない。




「おい、ジン。

さっきの花瓶、あのおばあさんが大事にしていたとか…

そういう曰く付きなんじゃね?」


「やめろ、カイト。想像しちまうだろうが」


「明らかに、『ありがとうね。さっ、こっちにおいで』って感じだったぞ」


「ヨル、どこに連れていかれんだよ、それ…」


「ソル、そら、お前…」


「お前ら、マジでやめろ。

俺がおばあさんのお気に入りになった体で話すのやめろ。

ホントにやめろ、頼む」




俺たちは再び部屋に向かう。

ようやくついた部屋で荷物を下ろす。


着替えも置いてくれていたので、着替えることにした。

これも先輩たちから聞いていた。

だが、形がちょっと違う。

上は前でとめるようだが、下は履くようだ。



「なんだこれ?」

「でも、すっげー楽」

「持ち帰っちゃダメなんかな?」

「これ宿とかで寝るときに重宝するな」



俺たちはワイワイと着替えて、しばらく過ごしていた。

そして、全員で目をそらしていた物に手を付けることにした。


先輩?ホンっト、怒りますよ?

なにが『廃旅館の時間割!』だよ!!



「なあ?これ、先輩たちが作っているんだよな?」

「ああ、そうだな。随分と楽しそうに作りやがって…」

「ここまでで楽しい要素、着替えだけだぞ」

「ホントにな」



俺は仕方なく『時間割』を開く。

さっそく「夕食」と書かれているようだ。


なになに?

『夕食は『鶴の間』にて準備されています、部屋を移動してください』

ざけんなっ!またあの薄暗い廊下を移動すんのかよっ!夕食、持ってこいよ!


いやだぞ、またおばあちゃん出てきたら!?

ふう。落ち着け。冷静に、冷静に…



「お前ら、夕食だってよ。移動らしい」

「マジか、また移動かよ」

「飯なのに憂鬱だわ」

「ジン、さっきの鏡の前。通らないといけないんじゃね?」

「やめろ!せっかく今、意識から外していたんだぞ!!」



俺たちは『鶴の間』に移動を開始した。

先ほどの大きな鏡の前に来たが、なにも映らない。よかった。


すんなりと『鶴の間』に到着して、すでに準備されていた夕食に舌鼓を打つ。

みんな満足そうに食っていたが、量に関しては少ないなと感じたようだ。

俺ももうちょっとくらい食べれそうだなと感じた。



「鶴の間」を出て、食事が終わって和やかな空気だ。

俺たちはワイワイと部屋に戻っていた。

大きな鏡の前もみんなスルーして通ったのだが…

俺だけ、振り返ってしまった。そう、振り返ってしまったのだ。


そこには『鏡の中』で食事を持っていこうとしてるおばあさんがいた。


まるで

『もう食べちゃったのね?じゃあ、これはいらないね…』

と去っていく残念そうなおばあさんがいた。


俺は半狂乱になってしまい

「待って、ばあちゃんっ!俺、まだ食えるっ、食えるからぁ!!」

と叫び、大きな鏡の中に向かおうとしていた。


「おい、馬鹿!やめろ!」

と仲間が止める中、俺だけが

「ばあちゃん、待ってくれ!ばあちゃんっ!!」

と泣き叫んでいたそうだ。


当然、その間の俺の記憶はない。

部屋に帰っても、仲間が俺に憐れそうな視線を向けていたらしい。

俺は「ばあちゃん、ばあちゃん…」とさめざめと泣いていたとあとで聞いた。






俺は頭がぽーっとしてた。

仲間たちが「あいつ、大丈夫か?」って話しているのが聞こえる。

俺は仲間たちに視線を向けてから、テーブルに目を向ける…

ぼんやりとした頭でテーブルの上にある『時間割』を開く。

そして、俺はそこに書いてある文字を見て、目を疑い、興奮した。




「お、お前ら!

次は『ジュリーとデンのサービスタイム』だってよ!

み、観に行くぞ!!」


「お、おう。大丈夫か?お前?」


「何言ってんだ?お前?

ほら、立て、お前ら!

またさっきの『鶴の間』だってよ!

さっさといくぞ!!」


「わーかったってば、引っ張んな」


「急に元気になったのが、逆に怖え」




俺は一人元気に『鶴の間』に移動していた。

だが、ほかの三人だけは顔色が悪い。


どうしたってんだ?

って、おわっ!危ねえなあ…

でっかい鏡割れてんじゃん。


ほら、いくぞ!お前ら!何、怖がってんだよ、行くぞ!




サービスタイムはすぐそこだ!!






ほかの三人だけまだ顔色が悪い。

まあ、サービスタイムに入れば、そんな暗い気持ちもどっか行くだろ!!

見ろよ、この桃色空間!音楽もなんか色っぽいぞ!!

マジで、なんかサービスしてくれそうだ!!



「な、なんか、興奮してきた…」

「ジン、お前、ホントに、ホンっトに、大丈夫か?」

「うん、マジで、心配」

「何も覚えてねーのか、こいつ?」

「何言ってんだ、お前ら?ほら、前見ろって!ジュリー先輩だ!!」



舞台の横から出てきたのは…

薄手の浴衣を着て、これまた薄い羽織を羽織って色っぽいジュリー先輩。


ゆっくりと舞台の中央に歩いていく先輩。

中央の敷物に座り、おみ足を艶めかしく上げる。

表情が火照っているように見えて、余計に興奮する。

仲間もこれには釘付けのようだ。生唾を飲み込み音すらする。




「俺、よかった。ここに来れて…」

「何が、罰だ。天国じゃねーか…」

「も、もうちょっと!おみ足をおおおお!?」

「これが大人の世界かあ…」




そして、ジュリー先輩が立ち上がる。

今度は後ろを向き、上をはだけるかのように、肩を露出する先輩。

おお!?そこまでしてくれるんすか!先輩!?



と、俺たちが興奮できたのはここまでだった。

バン!と強い音が鳴る。照明が急に落ちて、真っ暗になる。



次にうっすらとした照明がついたときには、ジュリー先輩はいなかった。

俺たちは非常に残念がった。

だが、まだデン先輩の出番があるはずだ!ということに気付く。

俺はそう思い出し、今度は何をしてくれるんだ?と期待した。



そして、今度は怪しげで妖艶な音楽が流れる。

徐々に照明も暗くなっていく。周りがほぼ見えない。

それに、動けねえ!?




「う、動けねえ…」

「お、俺もだ!」

「お前ら、そこにいるんだよな!?」

「うわっ!まさか、デン先輩っ!?そんな!だ、ダメっすよ、先輩!!」


「おい!ソル、どうした!?」

「デン先輩がどうしたっていうんだよ!」

「何されてんだ、お前!!」




ソルの声が聞こえない。姿も部屋が暗くて、もう見えない。

だが、変な息遣いというか、何かを吸う音と水音が聞こえる。

とても扇情的に、聞こえる。


え?マジ?あのデン先輩がそこまでしてくれんの?

は?ジョニー先輩?いいんすか?!

仲間にそんなことまでさせちゃって!?

見損なったっすよ!興奮はしているけども!!




「ぷはっ。はあ、はあ、はあ…」

「そ、ソル…?」

「何されていたんだ、お前?」

「だ、大丈夫か?」



「た、たぶんだけど、唇を吸われていた。

首元に小さな手が来て、吸いつかれて、それから…」


「ああああ、マジかああああ!!」


「デン先輩いいいい!!」


「あっ、ちょ、この手は!?デン先輩!?み、見えないっす、先輩!

うぉっ、ちょっ、そこはダメっす!ダメっすよ!あっ、デンせんぱっ…」



「今度はヨルかっ!?」

「マジで!?俺たち全員大人にされちまうの!?」

「ああ、マジだ。お前らも大人にされて来いよ、デン先輩に…」




また水音と吸い付く音が艶めかしく響く。

視界が利かないせいで、想像を嫌でもさせられる。




「ぷあっ。はぁ、はぁ、はぁ…」

「よ、ヨル、さん…?ど、どうだったの、ですか?」

「マジか、デン先輩がそんな人とは思わなかったっす…!うおおおお!」

「ヨル、よかったか?」



「お、俺は、あの小さな手で目元を押さえられて、完全に視界を奪われて…

胸元をまさぐられて、その後に口の中に、し、舌が…」


「うわああああ、マジかああああ」


「ヨル、よかったな。これでお前も俺と同じ大人だな…」


「ひゃぁっ!デン先輩っ!?あっ、ちょ、いきなっ…」



「か、カイトっ!?次はカイトかっ!?」

「マジで全員食っちまうのかー…」

「デン先輩のイメージが、がらっと変わっちまったぜ…」




今度はすごい吸い付く音が聞こえる。

息遣いも荒い。ぴちゃぴちゃと水音がいやらしく響く。


このときには照明はもう真っ暗だった。

完全に闇の中で、近くにいたはずの仲間の存在もわからないほどだった。




「ぷはぁ。はぁ、はぁ、はぁ、ひゃぁっ!」

「おい、カイトっ!何があった!カイトっ!?」

「へっへっへ、カイト。お前もこっち側だなあ?」

「あとはジンだけだな、ははっ」



「お、俺は、最初に、耳に息を吹きかけられて…

あ、あの小さな手で顔を上げられて、そのままさらに口をふさがれて…

す、吸い上げられて、そ、そのままし、舌がっ!

さ、最後に、し、尻を触られた!!」


「なんだよ、お前にだけ最後にサービスかよ。気に入られてんのか?」


「デン先輩、マジでテクニシャン…」


「つ、次は俺だよな!俺だよなっ!?」




そのとき、俺の腰元にも小さな手が抱き着いてくる。




「っしゃ!きた!俺も大人になってくるわ!!」

「おう、いってこい」

「大人って、こんなことしてんだなー」

「先輩たちって、もしかして毎日…」




腰に回された両手が、徐々に胸元に上がってきて、胸をまさぐる。

背中に温かさとうっすらとした柔らかさを感じる、こ、これって…!

そして、温かさが離れる。


残念に思うも、正面に移動している気配がする。

ま、前から…!

耳をいじられ、そのままあごに小さな両手が移動していく。

あごをくいっと、持ちあげられる。

俺は待ちきれず、口をあけて、あえぐ。


デン先輩の口が大きく開けられて、俺の口をふさぐ。

いきなり舌が入ってきたああああ!

俺は積極的に舌を絡める。うごめく舌。小さな両手が耳をふさぐ。

耳をふさがれたことで、頭の中に響くいやらしい音。

俺は至福の時を過ごしていた。




そこで声が聞こえる。『懐かしい』声だ。この声は、ばあちゃん?



『騙されちゃ、いかんよ?ほら、前を見て、明るくなっていくよ…』



ば、ばあちゃん!ばあちゃん!?

ま、待ってくれ!ばあちゃん!今、俺もそっちに…!!






そこで照明が急にパッと明るく照らされる。

これでもかってくらいに照らされるので、目がまともに開けられない。

さっきまで完全な暗闇だったんだ。目が慣れるまでに時間がかかる。




ここで、俺は目の前の『異形』に気付く。



『あら、ちょっと明るくなるのが早いねえ?トラブルかしらぁ?』



あ、あ、あ、あ…


お、俺たちが、デン先輩と、思っていたのって…


まさか、さっきまでの、あれ、全部を、こいつが…



『まあ、いいさね。十分楽しめたさ。ごちそうさま、坊やたち?』



しわくちゃの醜い姿の小さなババアが小さな両手を振って去っていく。





お、おれたちは、なにを、していたんだ…





互いに、顔を、見合わせる、俺たち。




『うぼああああああああああああああああ』

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