事前試験での騒動
三章です、気がついたら大筋と外れている。でも、ネタは用意している。
このまま最後まで書ききります。
魔法学園に着いた。
事前に聞いていた通り、かなりでかい。
各種施設が複数あり、貴族の子供の数も多い。
そのため、寮の部屋数が多く、部屋自体も貴族のために広い。
各施設の紹介するだけで、日が暮れそうだ。
なので、ササっと事前試験を受けに行くことにする。
事前試験の会場は講堂のようだ。すでに数人ほど会場にいる。
これだけ広ければ、今の時期であれば、貴族一人に一人の講師が付く。
監視すれば問題ないということだろう。
俺は試験官らしき人に、どのようにして試験を受ければいいのかを聞く。
席に着いたら、試験用紙を裏返して用意してくれるらしい。
なので、適当に席について待っていてくれとのことだ。
言われた通り、適当な席につき、試験用紙を持ってきてくれるのを待つ。
頭頂部が寂しいおっさんが来た。
ちょっと、いや、かなり気持ち悪い笑顔で試験用紙を裏返して置いてくれる。
あ、試験時間のこととか聞くの忘れた。
気は乗らないが、本当に仕方なくおっさんに質問をすることにする。
「あの、試験時間はどれくらいなのでしょうか?」
「ああ。定番の質問だね。
各自で目の前にある砂時計をひっくり返して、その間に問題を解くのだよ」
「わかりました。ありがとうございます」
一応、親切な講師なのかな?と思い、砂時計をひっくり返し、問題を解き始める。
今まで学んできたことなので、サラサラと解いていく。
何度も見返し、間違いがないかを確認する。
裏に魔法的な力で問題が現れる罠も考えて、裏も確認する。
裏には何も書かれていない。どこにも罠のような問題はないようだ。
あとは砂時計が落ち切るのを待つだけだ。
砂が落ち切るのを待つのが苦痛で、何度も何度も解答用紙を見直す。
間違いはないと思う。計算も何度もやり直した。
ホントに何度も見直した。
あまりに暇すぎて、試験官に質問する。
「あの、問題はこれだけ、ですよね…?
突然、ほかの問題が現れたりしませんよね?」
「ん?問題はそこにある分だけだよ。
途中で増えるということもない。どうしたというのだね?」
「解き終わって、何度も何度も何度も見直したのです。
間違いがないことを確認したので、暇なのです。
途中退室って出来るのですか?」
「途中退室はないが、試験官に試験の回答を確認してもらうことは出来るよ?
もう確認するかい?
確認したら、やり直しは出来ないよ?」
「はい、お願いします。もう暇で暇で…」
「そこまでか。では、回答を確認する。しばらく、待ちなさい」
俺は試験管の人が回答を確認してる間、ぼーっと砂時計を見ていた。
この砂時計の時間を使いきる奴なんているのか?
と疑問に思うほど、砂が落ちる速度が遅い。
あとでアレクとティナに合流出来た際に、聞いてみよう。
そんなことを考えながら、ぼんやりと砂時計を見ていた。
試験官の人がペンを落とした。
落としましたよ?と拾ってあげる俺。
試験官にその手を掴まれ、どこかに連れていかれる。
「君、ちょっとこっちに来なさい」
「え?」
「君が不正しているのは確認した。服を脱ぎなさい、不正の証拠を探します」
「は?」
俺は混乱した。
突然暗い部屋に連れてこられたと思ったら…
不正を確認した、服を脱げと来た。
このおっさん、常習犯だな?と瞬時に理解する。
「大きな声を出してみなさい。
君が私を誘い、不正を頼み込んだと証言してやろう」
「はあ。常習犯ですか?」
「何を言う。
この学園の事前試験を満点通過など、この国の王子とその婚約者だけだ」
ああ、ティナはすでにアレクの婚約者だ。二人の笑顔の婚約式を思い出す。
さて、この場をどう乗り切ろうか?と考える。
正面におっさん、おっさんの後ろに扉。
扉には風が通るくらいの隙間はある。試験会場の中にあるこの部屋。
じゃあ、会話を響かせてやりますかね。
「私が満点をとっただけで、このような部屋に閉じ込める。
一体、あなたは何をしようというのですか?」
「なーに、不正の証拠をゆっくりと探すだけさ。一枚一枚、服を脱がしてね」
「どれくらいの女生徒に同じことをしたのですか?」
「高得点を取った女生徒には、ほぼすべてだよ。
勉強はできても、こういう状況に対応できない彼女たちの顔ときたら…
たまらなかったね!」
「はあ。それだけの人数に手を出しているのですね。
なら、あなたは学園から追放処分だけで済むんですかね?」
「追放処分?この私が?ある程度の問題は揉み消してみせるさ。
私にはそれだけの権限があるからね」
「へえ。現行犯でも?」
ガタガタと正面の閉じた扉が揺れる音がする。
「さあ、年貢の納め時ですわよ?」
「な、何を言って!?」
「チャビン教授!
今の会話はすでに試験会場に響いていましたよ!
素直にここを開けなさい!!」
「なんだと!?」
「この程度の魔法の魔力の流れも読めず、教授なのですか。
程度が知れますわね、この学園も」
俺は小声でつぶやき、目の前の教授とこの学園を馬鹿にする。
教授は悪あがきのつもりか、俺に杖を向けてくる。
俺はすばやく魔法を放ち、その動きを止める。
「はい、正当防衛~。パラライズ」
「ぬぐっ、動けぬっ!何をした!?」
「最初からこうすればよかったんですけどね。
今までのあなたの被害者たちの無念も合わせて…
あなたには罪を償ってもらいますわよ?」
扉が開き、男性試験官が助けに入る。
「大丈夫かね、君!?」
「はい、この通り平気ですわ。
ですが、この男の所業をどうするおつもりですか?」
「くっ、即刻学園長の前に放り出し、報告だ!君も可能なら来てくれ」
「また暗がりに連れてかれるなんてことはないでしょうね?」
「そんなことはない!君の侍従を連れて来てくれ、事情を話す必要もある」
「はい。わかりましたわ」
「チャビン教授!丸まってないで、自分で歩きなさい!!」
はあ。最初の試験から、騒動が向こうから歩いてやってくる。
主人公体質って奴だな、これは。
マジで迷惑。
やめてもいいですか、主人公?




