体感訓練機の販売、録音機の売れ行き
お待たせして申し訳ないです。
現在、くそ馬鹿でかフォントで文字が見えるようにして対応してます。
視線の先の集中するところがぼんやりとかすんでしまうため、小さいと文字が見えないのです。
視界全体は見えるので日常生活には問題ないのですが、スマホとPCの通常サイズの文字は見えません。
しばらく、文章量がかなり激減して、誤字も増えるかもしれません。
更新速度もどうしても確認しながらなので、遅くなると思います。
年末なので病院にも行きづらいので、年始の少しした辺りには病院に行こうと思います。
一時的なものかもしれませんからね。では、引き続きお楽しみください。
アレクの下に量産機である体感訓練機が届いた。
ようやく遊べる!とアレクは大喜びだ。
母上にも届けようとしたが
「今は大きな運動は出来ないから、ほかの人に回してあげて」
とやんわり断られた。
「お兄様にもやはり推しの女優さんなどはいるのですか?
録音機を変更することで、違う声で遊べますが?」
「僕はディーネ推しだよ?年齢ごとに録音頼んだよ?
あ、ちゃんと年齢に沿ったセリフでお願いね?」
器用にウィンクまでしてくるアレク。俺は男なんだがなー。
またしてもアカネに頭を下げ、地下に体感訓練機の販売会場を作った。
録音機も一緒に売ることにした。
今回、アカネは関係ないので、ダモナーに手伝ってもらえないのがつらい。
貴族たちに告知はしていたので、多くの貴族がこぞって購入しに来た。
会場入り口は王城の応接室から、扉で地下に向かってもらう形だ。
俺は今、ゾロのおっちゃんと工房の方々と最終確認中だ。
体感訓練機の見本をいくつか会場に置き、試遊できるようにしている。
あくまで、見本なのでゲームの中身は途中で終わるようにできている。
回転率を上げないと、人数の多さに対応できないと思っての処置だ。
録音機のサンプルも二種類しかセリフは入ってない。
それでも、可能な限り、サンプルの録音機はたくさん用意した。
これも人数が多いためだ。
販売が落ち着けば、専用店舗にいくつかのサンプルを置くだけで大丈夫だ。
今回限りだこんなのは。
マックス君のサンプルボイスを聴いて購入する人は絶望的だろう
だが、なぜこんなものが?という不思議さで購入するかもしれない。
背景を読んで購入する人もたぶんいるだろう。
まあ、声質はいいのだ。マックス君は。
声を聞いて買う人もたぶん、きっといるだろう。
さて、大粒の宝石の『原石』に誰が気づくかな?
ティナ嬢は果たして、最初の購入者になれるかな?
発案者ということと、横暴な貴族対策として俺とアレクが会場にいる。
おっちゃんたち、工房の人たちだけじゃ対応できないだろうからな。
俺たちも対応するのだ。
本当は母上も対応したかったようだ。
だが、身重の身では父上が許可を出さなかった。
俺に関して言えば、貴族との顔つなぎも必要ということなのだ。
アレクが俺に課題を出しているので、少しだけ憂鬱だ。
地理と特産品を顔で覚えるんだよな。難しいけど、頑張るしかない。
時間になり、会場で今か今かと待っていた貴族たちが動き出す。
体感訓練機の見本でさっそく試遊する人もいる。
ご婦人方が録音機のサンプルを聴いて、お気に入りを探している。
録音機のそれぞれの声優の背景のためにかなり時間をかけた。
だから、そちらにも注目して欲しいなと期待している。
貴族なので身分差がお互いにあるだけに、順番で揉めることはないようだ。
大人しく順番を守り、試し、購入のための商談をしている。
録音機方面のご婦人方の動きをチェックしていると…
やはりマックス君のサンプルを聴いて驚き、不愉快そうな顔をしている。
さらには、すでにどの声がいいかとコミュニティを形成しつつある。
そんな中、ティナ嬢が現れた。
身分が身分なだけにたくさんの人に挨拶をされている。
うっすらとだが、その表情に
「どいて!早く買いたいの!」
という感情がにじんでいる。
この方がオススメですわよなどとも話しかけられているが
「私が購入する方はすでに決まっていますので…」
と躱している。
すでに決まっているという言葉にご婦人方が興味を示し
「一体、あの公爵令嬢がどのような声を気に入っているのか」
と興味津々でその姿を視線で追う。
サンプルを聴きまわって
「これじゃない、これでもない」
と探し回るティナ嬢。
目的のものを見つけたときのティナ嬢の輝いた顔。
それを見ていたご婦人方のがっかりした顔、不可解な顔。
それに加えて、いくつもの視線が刺さる。
店員に質問をして、確認を行ってから即座に購入を済ませる。
そして、大事そうに胸に抱えるティナ嬢。どうやら一番に買えたようだ。
ご婦人方の一部が疑問に思い、声をかける。
面白おかしく噂してやろうという魂胆が見え隠れしている。
しかし、ティナ嬢にはギミックや購入番号のことをすでに説明してある。
それに気づいた時の悔しがる顔が楽しみだ。
ティナ嬢に話しかけたご婦人がギミックの説明を受けているようだ。
ご婦人は説明が終わるとご婦人方の集まりには戻らなかった。
早足でマックス君のサンプルを聴き直し、何度か頷く。
そして、すぐに購入していった。
録音機の購入番号を確認してか、わずかに悔しそうな顔をしている。
それを見ていたご婦人方の集まりが驚いている。
ご婦人方の集まりが、先ほど録音機を購入したご婦人を囲む。
ご婦人はたぶんだが、ティナ嬢にされた説明をしているのだろう。
説明を受けたご婦人方が驚いてる。
ご婦人方の集まりは再度サンプルを聴き直している。
声質に頷き購入する者と耐えられないからと購入しない者に分かれた。
再び、ご婦人方の集まりがいくつも形成されていく。
集まりが出来てからしばらく経ち、誰が言い始めたかはわからない。
だが、大きな火種が放り込まれた。
「そういえば、どの方の声にも『名前』がついていませんわよね?
どのような呼び名がいいのでしょうか?」
「たしかに『名前』がついていませんわね?どうしてかしら?」
「先ほどの話では、本人を見てがっかりしてほしくないそうですよ?
だから、自分で人物画を描いて、名前を付けて楽しむとのことです。
録音機の付属の背景もお楽しみくださいとのことですわ」
「なんですって!?この中で絵が得意な方はいますか?
それか得意な者を知っていますか?」
「お、落ち着いてくださいませ!
まずは、この声の方のイメージを語り合いましょう!」
「名案ですわ!では、あちらで話し合いましょう。
もしかしたら、そのためのテーブルと椅子なのかもしれませんわ!」
ご婦人方の熱はすごかった。
白熱した議論を交わし、時に解釈違いが仲たがいを起こした。
そして、そのまま新たなコミュニティを形成する。
男性陣もあまりの熱に近づけないようだった。
妻であるご婦人に帰ろうと言えず、隅の方で椅子に座っていた。
ティナ嬢はそのような集まりには加わっていなかった。
自分だけの名前を決めて楽しむつもりのようだ。
会場にいる俺と視線が合い、小さく手を振ってくれた。
その後、体感訓練機を買うための商談の列に加わっていった。
録音機は大量に売れた。
特に、売れないと踏んでいたマックス君の録音機は上位に入った。
ティナ嬢の丁寧な説明があったおかげだろう。
体感訓練機の購入者の中には、複数の録音機を買う者もいた。
だが、浮気者などと囁かれて肩身が狭そうだった。
これについては、しばらくは様子見だろう。
購入者からの意見を集めて、修正・追加・調整するしかない。
母上が言っていた、魔道具を専門とする部署。
第三魔術師支部にも体感訓練機は置かれたようだ。
調べつくして、ゾロのおっちゃんと協力してアップグレードしてくれ。
販売会は大成功と言っていい成果をあげた。
ただ、ご婦人方。
いつまでも議論してないで早く帰ってくれないかな?
会場が閉められないよ…
旦那さんたちも待ち疲れてるよ?




