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【本編完結】異世界男の娘【連載版】  作者: 物部K
成長~入学準備

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商会の設立、冒険者の募集

記憶にある遊んでいたボードゲームをアカネに再現してもらった。

遊びながら、以前に話した娯楽の内容を詰める。

商会設立の細かい手続きなどに関しては、優秀な文官と父上に言われているユースさんが行ってくれるようだ。


まず、商会の名前は金貨を生み出すということで『黄金商会』と名付けられた。

安直なネーミングだ、と馬鹿にされるのでは?と思ったがそんなことはなかった。

この商会を簡単には馬鹿にすることができないのだ。


なぜなら、後ろに控えているのが王家なのだ。

商会などの商売をまとめる商人ギルドの担当者が震えあがっていたらしい。

そら、いきなり商会を設立する!バックには王家がついている!

なんて言われたら困るわな。


冒険者への依頼という形の募集事項を考えているのだが…

イマイチ緊張感に欠ける。

どうしたら冒険者たちが釣れるかと遊びながら話し合ってるせいなんだがな。



「うーん、耐久力試験を行う!とか言って、冒険者ギルドも巻き込んじゃう?」


「費用がよりかさむから却下だ。

あくまで、冒険者たちへの個人的な依頼って形にしないと変な恨みを買うぞ?」


「金持ちの道楽って感じを前面に押し出すしかないかなー?」


「そうだなあ。パーティ推奨、冒険者の力を見せてみろ的な?」


「うん、そんなのでいいと思う。面接と撮影も行うことも書いておこう」


「複数のパーティを募集することも忘れるなよ?

最初は四組くらいでいいと思う。映像の編集とかが間に合わないだろうし」


「そうだね。編集が一番時間かかりそう。

肝心の上映会の場所は地下に作ればいいから、地上で軽食の販売かなー?」


「地上部分の場所を取らないのは、かなりチートだよな」




ある程度文面が決まったら、アカネがダンジョンの妖精さんダモナーを呼ぶ。




「ダモナー。

この文面をいい感じにまとめて、いい感じに依頼書っぽく作ってくれる?」


「お前、さすがに指示がぼんやりとしすぎだろ…」


「私、こっちの世界の文字書けないし、仕方ないじゃん…」


「え?そうなの?」


「分かったんダモナー!」

「任せるんダモナー!」


「マジか、わかっちゃうのか…」


「だって、基本的に私の意志を尊重するんだよ?

私のイメージをそのまま形に起こすんだから、彼らからすれば簡単なことよ」




そして、依頼書ができた。

すげえ、ホントにそれっぽく出来てる。

煽り方も完璧だし、これなら怪しいけど依頼を受けるって人は出てきそうだ。




「うん、よく出来てる!さすがだね、ダモナー!褒めてあげる!!」


「わーい!ダモナー!」


「じゃあ、ついでにお遣いを頼んでいい?

冒険者ギルドに依頼してきて。はい!これが依頼料金ねー」


「おま、そこまでさせるのか…」


「インパクトは大事じゃん?

不思議なおっきな着ぐるみが依頼する内容にみんな釘付けだよ!

うふふ、楽しみだなー!


あ、ちゃんと地上と地下の施設作っておかないとね。

地上に面接の入り口用の施設をユースさんに確保してもらわなきゃね。

地下にはおもてなし用の施設と罰ゲームを行う施設を作ってっと…


さあて、忙しくなるぞー!」


「ちゃんとアンナにも相談しろよ?

あいつがなんだかんだ一番楽しみにしているんだから」


「うん、わかってるよー。魔力担当大臣だからね、アンナちゃんは!」




実はあの後もアンナはDVDを見て、罰の内容を理解してこれなら再現できる!

と息巻いて、魔力譲渡をせっせとしているのだ。

アンナが一番乗り気で、稼ぐぞー!という気持ちが強いのがアカネである。


この二人、ホントに出会わせちゃいけなかったんじゃないか?

と後悔し始めている最中だ、俺は。ため息が出るよ、まったく…




「はあ。大丈夫かな。俺は心配だよ、冒険者たちが…」




Side 冒険者ギルド



「あーあ、楽して儲けられる依頼がないもんかねえ」

「馬鹿ね、そんなのあるわけないでしょ」

「いいじゃないか、夢ぐらい見させてやれ」

「私も、楽な依頼がいい」



俺たちはCランクパーティ黄金の爪だ。

弓使いでもあり、斥候のジュリー。

タンクのガンツ。

魔法使いのデン。

そして、リーダーである俺がジョニーだ。



今日は最近依頼続きだったので、依頼を休んでギルドで飲んでいるのだ。

俺たちみたいなパーティもいるが…

その日暮らしの態度が低ランクな冒険者もギルドの酒場で酔っぱらっている。


そんな昼から飲んでいる俺たちは不思議なものを見ることになる。

なんだありゃ?でっかいぬいぐるみ?でも、動いているぞ?




「依頼をお願いしたいんダモナー!」

「え、あ、はい。どのような依頼でしょうか?」

「単純に冒険者の力を見せてほしいんダモナー!」

「は、はあ…」

「依頼書はこっち、報酬金はこれダモナー!」




『ガチャン!』




なっ!?

今、あの報酬金が入った袋からすげえ音がしたぞ!!

どんな依頼なんだ!?




「依頼に参加して欲しいのは、パーティ推奨で先着四組なんダモナー!」

「わ、わかりました!依頼を受理しますので、少々お待ちください!」




なんなんだ、あのぬいぐるみ!

まるで、ここにいる俺たちに聞こえるように説明口調で依頼を口にして…


だが、あの報酬金。

パーティ四組で分けてもかなりの報酬だぞ!

しかも、パーティ内で分けても十分な金額だ。

怪しい、ものすごく怪しいが、すでに俺たちは浮足立ってる。




「ねえ、リーダー?あの依頼受けてみない?」

「馬鹿、まだどんなものかわかったもんじゃないぞ!」

「だが、破格だぞ。あの報酬金は」

「怪しい、でも、お金欲しい」



「先着四組!?お、おい、即席パーティでもいいのか?!」

「一応、面接はするんダモナー!」



「ねえ、リーダー?

面接もあるみたいだし、とりあえず受けるだけ受けてみない?」

「だが、かなり怪しい依頼だぞ?

てか、お前あの可愛いのに抱き着きたいだけだろ!」

「そ、そんなことないわよ!」

「ジュリーは可愛いものが好きだものな」

「うん、私も、あれは可愛いと思う」




ギルドの職員が依頼を受理して、依頼書を張りに行く。

すると、後ろをついて歩くぬいぐるみ。




「手伝うんダモナー!」

「え?いいですよ、これくらい」

「任せるんダモナー!」

「はあ。わかりました」




あ、あの職員、ぬいぐるみに抱き着きやがった。

そのままホクホク顔で窓口に戻っていった。




「くぅぅぅ、羨ましくない!羨ましくなんかないんだから!!

リーダー、あの依頼書取りに行くわよ!まずは面接よっ!!」

「お、おう」

「仕方ないよな、こればかりは」

「モフモフ、ずるい…」




俺はジュリーの勢いに負け、依頼書を手に取り、依頼を受けることにした。

ジュリーとデンはあのぬいぐるみに依頼の質問をしていた。

だが、質問をしながら、毛皮を楽しんでいるようにしか見えなかった。


俺たちは、この選択を激しく後悔することになるとは思わなかった。

この時はまだ、な…

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