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【本編完結】異世界男の娘【連載版】  作者: 物部K
転生~女神との出会い

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アカネの扱い、父上との交渉

人払いされた父上の執務室。

そこにいるのは父上と俺とアカネ。アカネはやや緊張しているようだ。

父上も国王としての圧を出してる。



「それで?儀式で何があったのだ?リリーもアレクも心配しておったぞ」


「お二人には後ほど謝罪するつもりです。

まず、女神に前世のことで謝罪を受けました。

それからこの世界での力を授かりました。

俺の前世の幼馴染がダンジョンにいるという情報を得た結果…

緊急を要する事態だったので、急遽飛び出したのです」


「女神から謝罪だと?何があったのだ?」


「俺の死の原因が女神にあったようなのです」


「王様、この世界では大事にされていないかもしれません。

女神は彼の個人的な情報を死の原因となる男に渡してしまったのです。

それにより、彼は命を落としました。

もしも、本当に守りたいと思うものがあるのであれば…

個人の情報を守る法律を作ってください」


「ふむ、なるほどな。一考の余地はある。其方、名をなんという?」


「アカネです」


「アカネ、か。

今後も命を守るそのような法律を思いついたら、余に進言してくれまいか?

ディーノを、家族を失うわけにはいかんのだ」


「わかりました。

ついでに、たとえ女神が相手でも、私なら三度だけ戦える。

ということを覚えておいてください」


「ほお?覚えておこう。なぜ三度なのだ?」


「その説明は俺から。

女神との間で、彼女は女神相手に三つの貸しを作ったのです」


「あのポンコツ女神…

転生させたからいいだろうみたいな顔しやがって、絶対に許さない」


「というわけで、彼女は女神との切り札です。

ほかにもお願いには色々と使えるでしょう。

ですが、我々からの縛りを受けてはいけないと存じます」


「あい、わかった。彼女は丁重にもてなすことをほかの臣下にも伝えておこう」




緊張感の漂う会話から和やかなムードに変えるために、アカネの能力についても話すことにした。

彼女の住まいのことにも関連するし、今後の扱いのためにもと思ったのだ。



「父上、それで彼女の扱いなのですが…

住処は王城の地下がいいのではないかと女神から進言を受けています」


「女神から?王城の地下に?どういうことだ?」


「それは彼女の能力<ダンジョンマスター>が関わってきます。

彼女はダンジョンを任意の位置に作ることが出来るのです」


「それはまた、随分と奇異な能力を。危険はないのだろうな?」


「わかりません。我々が向かった際には自動迎撃機能が働いていたようです。

それが止まったら、ただの洞窟でした」


「自動迎撃とな。我々が関与しなければ、平穏そのものということか?」


「そのようですね。

それから地下から空間を広げ、王都全体の地下に根を張ってはどうか?

地上の住民から余分な魔力を得るといい、とも女神から進言を受けています」


「また女神か。信じてよいのだろうな?住民たちに害はないのだろうな?」


「これも検証してみなければわかりません。

そして、王城の地下にダンジョンを作る。

ということは、王城自体もダンジョンの一部として捉えられるようです。

つまり、好きな位置に彼女は出入口を作れるということです」


「なっ!?大丈夫なのだろうな?暗殺など彼女はやりたい放題ではないか!?」


「その点は信じていただくしかありません。

逆に言えば、危険な状況に陥った際に助けても貰えるということですから」


「それもそうか、ふむ…」



さすがにいくら父上でもホイホイと人を信じることはできないか。

そりゃそうだよな、自分の知人がこいつ安全だから一緒に生活していいか?

と女性の部屋に知らない男性を放り込むようなものだ。


そんな中、アカネが口を挟む。

何かを言うか迷うような仕草だが、大丈夫か?



「あの、私、ダンジョンの力を使えば、たぶん薬も作れると思います。

それこそ、この世にないようなものまで…

なので、王様たちの命が危険な病気のときに、役立つと思います。

ダンジョンの力は、想像力と女神が言っていましたから」


「まさか!?エリクサーなども作れるということか!!

それだと話が変わってくる。そんな力をホイホイと外に出すわけにはいかん。

其方を囲ってでも守らねばなるまい」


「なので、私をここに置いてください。きっとお役に立てると思います!」




震えている。自分の存在が危険だとわかっているのだろう。

父上、どうします?


俺は魔法の力を得たからには、彼女のために国を出ていけますよ?

追われたとしても戦う覚悟もありますよ?




「ディーノ、何を考えておる。殺気を感じるぞ?」


「いえ、彼女を追い出したり、処刑する。

などと言い出したら、徹底抗戦しようかな?などとは考えていませんよ?」


「落ち着け、馬鹿者。

彼女ほどの有用な者を他国に渡すわけにはいかんという話をしているんだ。

そこまで言うなら、この国で彼女を守りたければお前が守れ。

我々もある程度は守るつもりだが完璧ではないだろう。

お前が我々以上に彼女を守れ、いいな?」


「わかりました、父上」




それから、一通りアカネの扱いについて話し終わった。

なので、彼女の住処となる王城の地下に向かうことになった。


父上が言うには、宝物庫の奥でいいだろうとのことだ。

出入口も消せるのであれば、どこに作ってもいいという許可を得た。

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