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三話目 愛の強さほど燃え上がるぜッ!

挿絵(By みてみん)

自作です。(なんかしっくりこないバナーだな……変えるかもしれません)


♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡


 頬を膨らませた要が手を握りしめる。

 お〜!要の拳が凍ったよ。

「この氷さえあれば……凛よりいけるのに…」

「そうか?俺の炎と競争してみる?」

「いいね。じゃあ…いくよ!容赦なしにッ!」

 要と凛が手をかざす。

 あの…事件解決したばかりに仲間で争うなって…。

 だけどあの二人は互角。

 

「烈火炎!ファイヤー!」

 呪文を叫んで攻撃する凛とは対象的に要は無言で手を突き出す。

「お……!またその手か?」

「いいえ。今日は違うやり方でいくね」

 氷が薄い膜となり凛を阻む。

 だけど、凛は炎で焼き尽くす。

「よっし!勝てる……っつ!?」

 凛がツルッと滑りそうになり体制を正した。

 床に張られた薄い氷。

「あーそういうことか!」

「遅い!ブリーズッ!」

 油断した間に要に背後をまわられていたのだ。

 雪吹雪が降り注ぐ。

「燃やしちゃえー!」

 だが、雪のせいで前が見えづらく。

 要が凛に接近し、氷の礫を放つ!

 凛の炎によって溶けるが、要も引かない。

「ファイヤーコール!」

 要に大打撃の必殺技を放つ凛。

「フローズンっ!」

 次の瞬間、要の周りに冷気が放出されはじめる。

 空気を凍らす気か!

「っ!」

 それに気付いた凛は全身に炎をまとわせた。

「じゃ、オレの呪文♪」

 少しニヤッと笑った凛。

 ああ、どうせ熱い呪文を…

「愛の強さほど燃え上がるぜッ!」

 この恒例の呪文!

 敵を倒す時の必殺技の時いつも言っていたから…。

「その愛って誰に向けて?」

「……?」

「誰への愛の強さなの?」

「それはね…」

 凛は面白そうに笑う。

「ん……お前って言ったらどうする?」

「つっ……は?」

 その要のすきを突いて凛の炎の壁が迫った。

「卑怯!」

 氷の攻撃で守備をする。

 けど、これは…凛の勝ちかな。


「……負けた」

 要がもう薄くなった氷の壁を汗を出しながら維持をしていた。

「お‼認めるのか」

「もう無理…」

 倒れ込む要。

 凛は炎を解除した。

「卑怯だよ…そんな人の心揺さぶるのって」

「先に聞いたのは要だろ?」

「そうだけどさ……」

 要は水を飲む。

「相手によってはああやって混乱させることもある。今ので油断したら負けと同然だ」

 光が冷たく言い放った。

 いや、冷たくはないんだと思うんだけど…なんか口調がそう感じる。

「分かってるよ。闇月とか頭脳派の影だからね。まだ黒恋も倒してないし…」

「あの馬鹿影?まあ分身術で厄介なのは確かだけど」

 ため息をつく要。

「クリスマスに襲撃されたでしょ?後はバレンタインとホワイトデーを狙ってきそう」

「カップル率が高いところを惨殺する奴だからか」

 光と要の話が進む。

 ……なんかなあ。

 私会話に入れてないんだけど。

「バレンタインデーが決戦だな!」

 嬉しそうに言う凛。

 いや、重大なんだけど。なんで戦いだとそんな嬉しそうな顔するのよ!?

「それまでは結構あるよな。地道にパトロールっていうことか」

 光が計画をたてはじめている。

 駄目だこれは。

 なんで第二警班はこういうやつらが多いのかな…。

「ねえ、バレンタインパトロールしてられる?」

 要がふと私に聞いてくる。

「別に。何も用事ないし」

「わたしはあるよ…でも人を思うとしかたないよね」

 苦笑すると要は自己反省をノートに書きはじめる。


 激しい決戦はバレンタインデーになりそうだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] そんな事を言うなんてズルいですよね( *´艸`)♡ ラストの文がめちゃくちゃカッコイイですー!! グッときました⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
2022/02/26 07:50 退会済み
管理
[良い点] なんだかいい雰囲気の二人ですね◎ 闇月ことも気になる(^^)
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