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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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ギルド情報を話して貰おう



「なぁ……彼女は何故俺達と一緒に飯を食べてるんだ?」



 今は昼休みで、俺と阿久野は食堂にいるんだけど、そこに空凛さんも一緒に昼飯を食べている。



「それはこっちの台詞だよ。お前は敵側なんだから、天野と一緒に食べればいいだろ? ギルドメンバーなんだろ。 アイツも『魔人天生』をしてるのを隠してないわけだし」



 阿久野はコネクトで連絡した後、SHRには間に合わなかったけど、一時間目には何とか間に合った。本気で急いだみたいで、教室に着いた時には汗というか、体から湯気が立ってたからな。顔もゆでダコみたいに赤くなっていて、空凛さんはその姿に爆笑してたから、阿久野にとって、空凛さんに対する印象は良くないかも。



「無理だから! あんな女の園に入る勇気があるわけないし。空凛さんも他の女子達に誘われたのを断ってただろ」



 天野さん達も食堂に来ていたけど、女子達が天野さんを囲んでる。その中には別クラスの女子もいるし、後輩達も近くの席に陣取って、その姿に魅入れたりする。男子達が天野さんに話し掛ける隙も与えない雰囲気がある。



「お洒落や恋愛の話とかするより、ポン骨と一緒にいた方が楽なんだよ。それに彼女達は弁当だったからな……明日は弁当持参になって、一緒に食べるはめになったけど」




 俺や阿久野は女子達と話すのが若干……かなり苦手なんだけど、空凛さんの失礼さと言うべきか、良いように言えば飾らない? そのお陰なのか、阿久野も素のままで接してる。明日もクラスの女子達と昼食を取るのなら、天野さんと空凛さんの約束も関係してるのかもしれないんだけど。



「それはそうと……天野さんは、お前が一緒のギルドだと知ってるみたいだって教えたのに、何で一言も話さないんだ? 後ろの席なんだから、チャンスは幾らでもあるだろ?」



「ああ……笑顔は向けられたけど、プレッシャーがさ……遅刻したせいかも。それと他のメンバーに申し訳ない気持ちもあるし……同じギルドでも、一緒のチームになるまではさ」



 阿久野は天野さんに力を認めてもらってから、話し掛けるみたいだな。そう思ってるところに申し訳ないんだけど、実は空凛さんは阿久野から天野さんのギルド情報を手に入れるつもりなんだよな。



 俺と阿久野が『人魔大戦』で勝負するとしても、力の差は歴然だからな。人数もそうだし、天野さんは注目プレイヤーの一人。ここは空凛さんに協力しよう。俺と空凛さんは先に勝負があるけど、どちらにしても一緒に行動する事になるわけだし。

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