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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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サボりはよくありません



「おはよう。今日は阿久野君と一緒に来てないのね。休むつもりなら、そっちの方が評価が下がると思うのだけど」



「えっ! おはよう……何の事かな? 寝坊して、遅刻するだけだから。あ、空凛さんはまだ来てないようだけど」



 天野さんに声を掛けられるとは予想外。今日は一人で来たから、結構早くに教室に着いてしまった。天野さんも空凛さんの事を聞くのが目的で、阿久野はおまけかもしれないけど、変な汗が背中からダラダラと流れてくるじゃないか。



 けど、阿久野……天野さんにギルドメンバーだとバレてるぞ。教室で魔人天生の話をするし、声も聞いてる。名前も一緒にしてるから、そうかもと思ってもおかしくはないよな。



 今朝、阿久野から学校をサボると連絡が来た。病気とかじゃなくて、親二人共仕事で一週間帰ってこないのを良い事に、魔人天生をするつもりらしい。それもちゃんとした? 理由があったわけだ。



『人』パックのイベント開始まで五日? ここで追加機能と情報がついたわけだ。ギルド人数上限が十人だったのが二十人になったけど、イベントでは十対十のまま。二チーム編成になるけど、評価されるのは勿論ギルド全体。一チームが優秀でも、もう一つが駄目なら帳消しになる。今の十人がベストなのに、天野さんが入団を許可した。その中にドワーフのシールダーがいたらしく、十人の中で同じ職業は禁止されてるから、少しでも強くなっておきたいらしい。



 ここで阿久野がレベルが上がった状態になってたら、一緒のギルドなんだから確実にバレる。しかも、評価が上がるんじゃなくて、下がるとは思ってないだろうな。



 俺は携帯を隠しながら、阿久野に遅刻してでも来るように忠告するコネクトを送った。



「空凛さんがまだ来てないのは分かってるから。用があるのは」



「……よう。昨日はお疲れさん。今日は別行動な。シンリーの街がメンテナンスが入って、一時閉鎖だと。近くを見に行ったけど、大きな湖に変わってたから、遺跡の水が関係してるかもな」



 空凛さんは欠伸をしながら、自分の席に座った。早起きして、少しの時間でも魔人天生にログインしたみたいだな。隠しダンジョンの野良魔物とか装置がリセットされるどころか、シンリーの街が湖になってるとか驚きなんだけど。



……というか、近くにいる天野さんを無視するのはどうなんだろう。『よう』って挨拶は、俺だけじゃなくて、天野さんも含まれてる?




「ふわぁ……有名人が何か用? あんなのに映るなんて余裕があるようで」


 良かった。空凛さんは天野さんを無視したわけじゃないんだな。けど、友人とあんな映像? もしかして、天野さんがアイドルデビューしたとか!

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