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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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VSウォーターマン戦 ー5ー

「それも想定内。石を『水鉄砲』と混ぜたし、毒消しを持ってる可能性もあったわけだ。本命はこっちだからな」


「おい……何やってるんだよ!」



 かおリンは俺から離れ、再度サンダーブレスを吐くけど、ウォーターマンには当たらない。それに応戦したウォーターマンの『毒水鉄砲』がかおリンに直撃した。


「うわ~!」



 おいおい……演技みたいな叫び声を出したらけど、わざと受けに行ったよな? 


「やったぜ! ざまぁみろ」



 ウォーターマンは勝利を確信したみたいに、水面から体を出演させ、滅茶苦茶喜んでる。少しは疑った方が良いレベルだと思うんだけど……



 実際、それはウォーターマンの隙を突くため。本命はレイのポルターガイストだった。それも壊れた壁の欠片じゃない。ウォーターマンはかおリンが『毒水鉄砲』を受けた事で反応が遅れた。



「何度やっても同じだ。当たっても、それで倒せない……と、ヤバい」



 レイがポルターガイストで動かしたのは狼男が死んだ事で、放置されていた鉄骨。それもバチバチで電気が溜まっているのが分かる。水中に流れる電気を鉄骨の中に入ったとしても短時間では無理かも。という事は、サンダーブレスで狙ったのはウォーターマンじゃなくて、鉄骨だ。



 ポルターガイストでウォーターマンに攻撃したと思わせて、鉄骨を動かすのが本命。サンダーブレスと石に意識が向いて、他に注目しない。俺も全然気付かなかった。というか、俺の右手が付いたままだし、サンダーブレスのダメージを受けて死ぬ可能性もあったよな! これをレイは心配していたのかも。何ともなかったようで良かったし、電気を溜めて威力が上がってるんだから、直撃すれば倒せるかも。



「そう簡単には!」



 ウォーターマンは石と思って、吸収しようと元に戻す時間を遅らせた。そうなると通過するだけになる。レイも反撃を受けないように、壁の中に姿を隠してるから今の状況が分かってない。



「よし! 動かせれる」



 俺は右手を動かし、鉄骨の向きを変えた。草井さんが装備してた時も、動かせる事は出来た。横向きを縦向きにするぐらいなら。それをするだけで、ウォーターマンは反応出来ず、上半身に直撃した。前と違った形で体は崩れていき……倒したのか?



「まだ……まだ……回復すれば」



 しつこいな! 倒せると思ったのに、相性の場所によるパラメーター補正があったりするのか?



「はい! これをあげるよ」



 レイは壁から出てきて、ウォーターマンの頭の上に何かの液体を浴びせた。流石に回復させるわけもないし、そんな物を持ってないはずなんだけど……



「何を……体が形成出来なく……油!」



 レイが浴びせたのは『トードートの油』だ。水と油は混じり合わない。それを無理に取り込んでしまった事で、体が引っ付かなくなったわけだ。



「油を取り込んだなら、火も点火するよな」



 かおリンは最後にウォーターマン周辺に火の息を吐いた。

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