VSウォーターマン戦 ー4ー
「ポルターガイストで動かして欲しい物がある。それを出来るだけ、ウォーターマンにバレないようにな」
「動かして欲しい物って?……成る程! それはポン骨にも……大丈夫かな?」
かおリンは水中を見ただけなのに、レイは何を動かすか納得したみたいだ。俺の時もだけど、たまに心を読んだみたいになるのは何? 俺が関係するなら教えて欲しいんだけど!
「コイツはそっちに目が行きそうだから」
ん? それは俺も知ってる物なのか。そっちに視線を向けそうなのは否定出来ないけど、言われないと余計に気になるぞ。
「うわぁ……っと! 見てる暇ないし」
ちょっとでも動くのを止めると、『水鉄砲』に当たってしまう。今回、かおリンは水中で『毒の息』を吐かずに俺の頭の上に残っている。レイは……姿が見えなくなった。ウォーターマンはそれを見て、『水鉄砲』の向きをレイが消えた場所に向けるが、壁が壊れただけで、既にレイは移動している。
「その隙を逃さない」
後ろ向きになったウォーターマンに『サンダーブレス』を吐いた。倒せないけど、少しでも弱らせるためか? けど、直接当たる事もなく、ウォーターマンは『水鉄砲』を止め、体はバシャンと崩して回避する。
「マジか! そこは当てるべきでしょ」
「これで良いんだよ。レイに任せてるから」
サンダーブレスは囮なわけ? ウォーターマンが顔を出した時、レイは壁が壊れて出来た石を利用して攻撃した。
「あいた! 壊した壁の石を使ってかよ。何度も使われたら面倒だな」
ポルターガイストはかおリンの攻撃より弱いんだな……しかも、攻撃を受けただけでなく、体内に吸収。ウォーターマンの中で石が漂っている。MAPを使わなくても、場所は分かるようになった事は分かってるんだろうか?
「もしかして……これが狙い……じゃないですよね! いたたた。迷惑なんですけど」
ウォーターマンはレイを無視して、俺達に標準を合わせてきた。しかも、『水鉄砲』に体内に取り込んだ石も一緒に混ぜる。石は途中で砕けて、つぶてになる事で攻撃範囲を増やした。HPは減ってないけど、目につぶてが入って、目つぶし状態にさせるつもりか!
「待て待て待って! まだ続けるの。俺を倒すつもりなの」
かおリンはサンダーブレスを吐き、レイは残ってる石でウォーターマンを攻撃。ポルターガイストは当たる直前で体を崩して、取り込まれるし、サンダーブレスは全く当たらない。そこはタイミングをずらして当てようよ。
「そんなわけ……『毒の息』は無理っぽい」
『水鉄砲』の色が緑になってる。石と同じみたいに、体内に貯まった毒素を『水鉄砲』を利用して、まとめて吐き出してる!