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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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VSウォーターマン戦 ー1ー

「はぁ……頭隠して、尻隠さず。変に盛り上がってたんだよ。というか、登場するタイミングを考えろよ。ここが戦闘で有利かもしれないけど……宝を取った後とかさ、最下層に着いた時だろ」



 かおリンは今の状況を無視して、ダメ出しを言うなんて流石だな。確かに宝や最下層もそうだけど、上の階でも狙える隙はあったと思うぞ。かおリンは無理でも、俺やレイは鶏冠カエルや大蜥蜴に注意を向けてて、隙だらけだったと思う。



「あっ! スミマセン。やり直す機会を貰えたら、善処しますので」



 ウォーターマンもかおリンに怒られた事で、思わず奥へと去ろうとする。綺麗な頭の下げ方に、現実では謝り慣れたサラリーマンなのかと思ってしまうな……それと、俺達はログアウトするつもりだったから、ウォーターマンを放置する形になるぞ。狼男はただの死に損だな。



 と思ったら、かおリンは卑怯にもバックアタックを敢行。前は一撃で意識を失わせたから、これで終わるかも。



「って、なんでお前達に謝らないと駄目なんだよ! それも後ろを向いた相手に攻撃なんて卑怯な奴だ」



 ウォーターマンは混乱から立ち直ったのか、体を崩して水と一体化した事で、かおリンの体当たりを回避した。



「お前が言うな! こっちはログアウトするつもりだったのに面倒な事をしてくれやがって」



 ウォーターマンを無視してログアウトしようにも、『戦闘中』扱いになっていて、どうやら戦闘を終わらせないとログアウトできないようだ。



「俺は嫌がらせができて嬉しい限りだ。おとなしく死んでくれたらすぐにログアウト出来るぞ。それに。ここを水浸しにして進めなくしたのは俺だ。どのみち先に進む事は無理だったわけだ」



 水の中から顔だけを出し、挑発してくる。それと律儀にこういう状態になった事も説明してきた。先に進めなかったから、この芭蕉で襲う事にしたのもあるし、俺達を倒せば、何か手に入るかもと思ったかもしれない。なんせ、ゴーレムが攻撃してこないところを、地下四階を通る時に見てるわけだからな。



「馬鹿を相手にするのは面倒だな。さっさと終わらせるか」



 そう言って、かおリンは再度ウォーターマンの顔に突撃……じゃなくて、俺の頭の上に跳んだ。



「上昇するんだよ。レイももっと高く浮くべきだぞ」



 飛ぶ事で、水から距離を取るわけだ。ウォーターマンの攻撃範囲もあるけど、不意打ちされる形は少なくなる。真っ直ぐや上からの攻撃はあまり考えず、下を向けばいい。俺やかおリン、レイの三つの視点があるし、MAPで大体の位置は分かる。



「……で、防御はそれでいいかもしれないけど、攻撃はどうするわけ?」



 レイはふとした疑問をぶつけた。遠距離攻撃はレイのポルターガイストと、かおリンの火の息は……どこまで届くか分からないけど、火と水では相性が悪いと思う。他の息で使えるのがあれば、かおリンが使うはずなんだけど。

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