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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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ウォーターマン

「野良魔物じゃない! プレイヤーからの攻撃だ」



 かおリンは狼男が攻撃される瞬間を見たのかもしれない。もしくはMAPだな。注目するのは敵、野良魔物を表示する赤い点ではなく、黄だ。黄色は三。狼男は倒れ、野良魔物と一緒で時間の経過と共に消滅して鉄骨だけが残っている。そうなると黄色は二つになるはず。



「プレイヤーって! 姿が見えないし、俺達を無視して、ここまで来るのは無理があるだろ」



 俺は地下五階へ行く階段がある場所で、かおリン達を待っていたんだ。誰も通らなかった。俺達よりも先に来ていたなら、装置を動かすためのプレイヤー達と遭遇してるはず。ゴーレムに言う事を聞かせるなんてほいほい出来るもんじゃないだろ。



「あっ! 私と二人でMAPを見た時、黄色の点が一つ多かったでしょ。その一つが先に行ったんじゃないの?」



 黄色の点が一つ多かったのは勘違いだったわけじゃなく、先に行った? 地下五階に行けるようになってたけど、誰も見てないんだって。



「姿を消して行動するのは難しいだろ? レイみたいに壁の中を進んだのか。同じ種族なら、相手の動きが見えたりしないのか?」



「同じ種族と一緒に行動した事がないから、分からないわ」



 それもそうだよな。やっぱり、頼みの綱はかおリンか。



「ポン骨! アンタの真下だ!避けるなら横」



 かおリンが叫んだ事で、体が咄嗟に反応した。すると、水から槍のような物が出現。攻撃がミスで終わると、水中に戻っていき、それは槍から手の形に変化した。それは透明というか、水で形成されているようで、姿が見えなくなった。



「ちっ! 俺の攻撃がよく分かったな。それと骸骨が道具じゃなくて、プレイヤーだってのも驚きだったけどな」



 何処かで聞いた事がある声だと思ったら、相手が姿を見せてきた。かおリンのせいで警備員に捕まったウォーターマンだ。という事は、水中を移動してたから、俺達の目に入らなかったのか! 隠しダンジョンの入口も一つじゃなかったわけだし。俺達を追ってきたのも隠しダンジョンだからじゃなくて、恨みを晴らすためか。

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