表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
骨・骨・骨!  作者: マネージャー
62/324

骨、突撃します

 それにしても近くで蜥蜴を見ると迫力があって、滅茶苦茶怖いんだけど! 竜の肉屋の進化後だとすれば、別の形になってるのはやっぱり『与骨』のせいなんだろうけど。



「ひゃ~! 俺が来たとこでどうしようも……」



 大蜥蜴にぶつかっただけで即死しそうな感じだし、残ってる鶏冠カエルのトサカッターが飛び回り、俺に当たりそうになる。レイがポルターガイストでそれを阻止してくれた事が救いだ。



 それと……だ! 大蜥蜴はカエル以外眼中にないらしい。俺と目があってもスルーして、他のカエルに丸のみしようと口を開けている。まぁ……骨ですから、肉がある方を選ぶよね。巻き込まれるのに注意すれば良いんだけど、攻撃に参加しても、カエルが食べられたら回復するんだから意味がないんだよな。



「一度来たから、逃げ出しても問題ないんじゃ」



 鶏冠カエルも、俺が呼ばれて来た事で仲間を呼ぶのを諦めたみたいだ。さっきよりも数は減ってるし、打ち止めと思ったのかもしれない。鳴き声が止まった以上、俺を引き戻す力はないはず。



「ゲロゲロゲロ!」



 それなのに俺が逃げ出す素振りを見せると鶏冠カエルは鳴き出して、俺を逃げられなくする。死なば諸共、恩を仇で返すとは何て奴だ!大蜥蜴よりも、先に鶏冠カエルを倒したくなるぞ。



「ん? カエルの仲間は増えてないのに鳴き声が……うおっ、気持ち悪!」



 カエルの鳴き声は大蜥蜴が口を開いた時に聞こえてきた。それと巨大化してるのもあるが、腹が異様に膨れ上がり、デコボコと蠢いている。カエルを何匹も食べているせいか消化が間に合わず、生き残ってるカエル達が内部から攻撃してるのかもしれない。そんな中で、たまに赤い点が浮かび上がる。まるで攻撃する場所を教えてくれてるような……



 他の攻撃、トサカッターはポヨンと弾き返して切り裂く事が出来なくなっている。大蜥蜴の体が膨らみ、弾力が出てきたのもあるけど、鶏冠が既にボロボロになっている。それに赤い点を狙う余裕はないと思う。



 レイのポルターガイストも遠距離攻撃だから、当たる時には赤い点の場所が変わってそうだ。となると、残る攻撃手段は俺が手に入れたカエルの舌ての攻撃。骨の舌は先っぽは尖っていて、風船のような腹を割ってもおかしくないかもしれない。ヒット&アウェーが重要で、失敗すれば大蜥蜴の体当たりを受けて、死亡するだろうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ