肋骨が一本ないのは仕様です
「カエルを倒せたけど……ヤバいぞ」
カエルの攻撃を受けたのもあるけど、レイのポルターガイストが効いたぞ。HP13が残り4しかない。一応伏せて、死んだふりをしておこう。起き上がれば、ポルターガイストをもう一度もらいそうだ。
「おっ……結構アイテムを落としてるな」
俺が潰したカエルからは『トードートの肉』と「トードートの舌』。他にもアイテムは散らばっていて、中には骨もある。時間の経過と共に消えていくので、『補骨』しなくても交換として手に入れたいぞ。いや……『補骨』してHPを回復されないと駄目かも。今のところ『補骨』で特技を手に入れたり、パラメーターが上がったりするけど、ろくな目に合ってないんだよな。
「こっちは終わったぞ。次は装置のある場所になるんだが……死んだのか?」
かおリンと狼男は無事に蜥蜴を倒せたみたいだけど、蹴るんじゃない! 地味にHPが1削られたじゃないか。
「死んでないから。死んだふりして、相手の隙を突こうとしただけだから」
「ふん……カエルを相手にか? すでに増援は止まっているのだかな」
カエルの増援は蜥蜴を倒すまで。というか、狼男はカエル相手に死んだふりした事を馬鹿にしてないか?
「……本当にいないんだろうな? きゃっ!」
かおリンは狼男から少し遅れて、こっちに戻ってきた。カエルの生き残りがいるか警戒するようキョロキョロしてる。『トードートの皮』は脱皮したみたいに、フォルムを残した形で落ちてたもんだから、それだけで驚愕している。前回来た時、かおリンはカエル相手にどう対応したんだ?
「さっさとアイテムを拾っておけよな。誰かに奪われるからぞ。それと……ほら! 蜥蜴のドロップアイテムだ」
可愛らしい声を出したのはなかった感じで、俺に蜥蜴のアイテムを渡してくれるみたいだ。代わりにカエルのドロップアイテムは……皮以外は勝手に拾ってるな。誰かじゃなくて、お前なのかよ。
「骨? ナイスタイミングかも」
手に入れてみると『大蜥蜴の骨』だった。(漫画肉の骨)とは説明されてないけど、投げ捨てられた骨の代わりになって、特技が復活してくれるとありがたいんだけど。
そういうわけで、早速『補骨』を使用してみる。HPは回復し、奪われた骨(肋骨?)も再生している。最初から足りてない部分もあったけど、それは俺の体質を真似てるから仕方ない。
「おおっ! これは助かるかも。特技が使えるようになったぞ」
骨が再生しただけじゃなく、地面に付いてた部分に骨の足が増えた。大蜥蜴の尾骨じゃなく、足の骨だったのかも。つまり、尻尾を振る事が出来る
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大蜥蜴の骨
HP +3
耐 +2
速 +3
特技 尻尾鞭が再度使用可能になりました
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