表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
骨・骨・骨!  作者: マネージャー
36/324

レイも裏技でイベントに参加します

「あのさ……街の中でもイベントいうのに大騒ぎしてたけど、一体何なの? かおリンがポン骨の敵になるみたいな言い方してたよね? 」



『魔』パックの初イベントだから、街の中のプレイヤー達がはしゃぐのも無理はないか。下手したら戦闘でも始まりそうな勢いだったかもしれない。



「まぁ……お祭りみたいなものかな? 俺やかおリンみたいな魔物をプレイヤーと言って、今回のお祭りは一対一の勝負。勝った方が負けた奴を期間限定で手下に出来るわけだ」



「期間限定って、人魔大戦って言葉が出てた」



「違う世界にいる人という種族と戦争する一大祭りというべきか」



 レイや草井さんもNPCながら、内容を知ってるのかと思ったら、そうじゃないみたいだな。俺もどう説明すればいいか難しいんだけど。



「何それ! 祭りだったら、私や草井さんも参加したいよ。誰でもいいからかかって来なさい」



 プレイヤーじゃないレイと草井さんに相手はいないから。逆に運営から連絡が来ていたら驚きだぞ。



「レイや草井さんは俺達プレイヤーと違うからさ。かおリンや街のプレイヤーは勘違いしてるみたいだけど……あれ? ちょっと待てよ」



 レイと草井さんみたいなNPC、サポーターはかおリンだけじゃなく、バットにもいなかった。しかも、二人は俺の装備扱いになってるわけで、一体一の戦闘に参加出来るんじゃないのか? それにスケルトンの特技『予骨』で野良魔物を利用して、数で圧倒する事も。特技の一つだから、それが無理なら連絡があるはずだし。



 次のイベントでは師匠に勝てないと思ったけど、レイや草井さんの協力と、仲間集めをすれば少しは勝機があるかも。もしくは『補骨』で自身を強化。『予骨』するにも『補骨』で骨を集めないと駄目なわけだ。



「レイや草井さんは、俺と一緒に戦うなら問題ないかも。かおリンが最初の相手だとしても大丈夫か?」



「負けたら、かおリンの手下になるんだよね? ポン骨にしたら、それもありだと思うよ」



 うっ……それは否定出来ない。俺が師匠を手下として扱うなんて無理だと思うし、レイや草井さんでも俺の言うことなんて……



「けど、負けるつもりで戦うつもりはないよね? お祭りなんだから、はしゃがないと!」



 レイは負けるつもりはないみたいだ。草井さんも頷いている。



「という事は、スケルトンの強さを見せつける場面だな。かおリンには勝たせてもらう。そのために……漫画肉はかおリンに渡したけど、レイが食べた漫画肉の骨は持ってきてくれたよな?」



 かおリンにあげた漫画肉は諦めよう。助けて貰ったし、動き方も教えて貰った。草井さんの両腕があれ程パワーアップしてるんだから、漫画肉の骨には期待出来る。草井さんは無理でも、レイが骨まで食べるとは思わない。



「あっ……ごめんなさい。あの骨、誘惑の香水と物々交換したから、手元から無くなっちゃった。漫画肉も売り切れで……でも、竜の肉じゃなかったみたいだよ」



 漫画肉が竜の肉じゃなくても、誘惑の香水と骨を取り換えるなんて……その胸の大きさがずっとだったらまだしも、一時的なものなんだよね。出だしから躓くとか先が思いやられるぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ