表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
骨・骨・骨!  作者: マネージャー
318/324

颯爽と登場

「突っ切るわよ。あっちの校舎なんて数秒で着くんだから」


 音楽準備室がある東校舎まで渡り廊下で五十メートルもない。愛毒とレイは飛んでるんだから、ほんの数秒で届く。俺は……十秒ぐらいなら大丈夫なはず。



「ちょっと!! 何の光? 何処からかの攻撃なわけ」



「眩しい!! 消えて無くなる……事はないみたいだけど」



 渡り廊下に入ると、連続で光が放たれる。死霊系等に効果がある光というわけでもなく、目眩ましだけなのか、レイがダメージを受けた様子もない。



「あれって……そうなのか?」



 俺が一番後方にいたせいか、光を直撃せずに済み、相手の姿が見えたような……人や魔族、白騎士のような存在ではなくて、カメラだ。それは運営がゴブ蔵をインタビューした時に見たやつと一緒だ。あれも宙に浮いていた。光の攻撃というよりも、俺達を写真に映すのが目的か?



「その光はカメラのフラッシュかもしれない。『魔人転生』で運営がインタビューに使ってたのを見た事がある」



「何それ!! これに運営が関係するなら、写真に取られた時点でアカウント停止じゃない。二度とログイン出来なくなるかもしれないって事よね」



 四階に上がるため、監視カメラに映った時点でアウトかもしれないけど。



「ポルターガイストで落とすのは無理だよ」



 カメラはレイを一番に撮ってる感じだな。それはポルターガイストを警戒するため、目潰しのつもりか。といっても、ポルターガイストで動かせる物がない。



「レイが無理なら、敵が運営のカメラでも証拠隠滅のためにも、私が殴ってでも」



 いやいや……カメラだからって、写真を撮る以外にも攻撃手段があるかもしれないって。しかも打撃とか、愛毒にそんな力があると思えない……



「敵……そのカメラは敵じゃないんだ」



 MAPを確認した時、渡り廊下周囲に赤の表示はなかった。俺はカメラを見た事があるのに。もう一度確認しても、渡り廊下に表示はなくて、後ろから赤の表示は近付いてくる。教室の窓を通り越して、廊下に動く何かが見えた。それは学生服を着た何か……



「敵じゃないの? 私のMAPにも表示されて……黄の光が渡り廊下に」



 渡り廊下周囲にいた無数のカメラが炎に包まれ、全てが壊れ墜ちていく。



「こんなところで何やってるんだよ。しかも、何でレイも一緒にいるわけ?」


 俺やレイはその声に聞き覚えがあった……というか、その人物しかいない。


「かおリン……じゃない!!」



 レイはかおリンの姿じゃない事に驚いたけど、かおリンではある。スライムの姿じゃなくて、空凛さん本来の姿なわけで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ