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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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攻撃手段は

「……MAPで表示されたのは亜里沙さんじゃない?」



 そもそも、亜里沙さんは『魔人天生』のプレイヤーじゃない。表示されるのも俺だけじゃなく、愛毒の方に表示されないとおかしいんだ。場所も図書室内。何処かに亜里沙さんが飛ばされたわけでもない。



「それは本当なの? 私達みたいにちゃんとした『魔人天生』のプレイヤーが隠れてるわけ? その人が協力してくれたら、亜里沙も消えずに済んだかもしれないのに」



 愛毒は周囲を確認するけど、PCは白騎士に破壊され、残るのはデスクライトの光だけ。この状態で相手も素直に出てくるはずがない。



「今は白騎士を倒す事が優先しないと。ここでHPがあるかも分からないけど、体当たりをすればバラバラになってくれるんだから。一度、図書室から抜け出そう」



 俺達が図書室から離れた事で、黄の光はどう動くか? 白騎士も動きも変化するかも。亜里沙さんが狙われたのも、プレイヤーじゃない異分子を優先した可能性だってある。



「体当たり……私がするのよね。だって、彼女は幽霊で体重なさそうだし、貴方は頭蓋骨と足しか……合体しなさいよ!」



 そこは亜里沙さんの仇みたいに、白騎士に立ち向かうところだと思うんだけど、同じ手は通じないと分かってるのかも。それに合体というのは、白騎士とじゃなくて、謎の鎧に頭蓋骨を装着すれば、元に戻れると思ったんだろうなぁ……



「そこで俺もバラバラになると面倒なんで……レイも頭を投げつけるのはやめろよ!」



 この展開だと謎の鎧に置く前に、白騎士へと投げつけそうだ。辞書や本をぶつけても無理だったし、俺の本体は頭蓋骨だから、叩き落とされた時点で死んでしまいそうだ。



「私を何だと思ってるのよ。ポン骨達と違って、次の攻撃はちゃんと考えてるんだから」



「次の攻撃……黒の羽で体当たり? この狭い空間だと難しいんじゃないか?」



 黒の羽が霊体じゃなければ、白騎士に体当たりするのも可能だし、鉄骨も右腕で斬られる事はないけど。



「体当たりじゃなくて、『ポルターガイスト』をもう一度使うの」



 ポルターガイスト? 本棚は警戒されるし、机とか重い物を飛ばすのは難しいんだろ? 



「白騎士はまだ動けないのは痺れた状態になってるからと思うの」



 痺れた状態? 白騎士は全身が元の姿に戻ったけど、一歩も動かない。それ自体が罠かもしれない。けど、よく見れば、全身に電気が走ってるような光が出てる。

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